元気 ページ38
とある朝、私の前には40人ほどの列。
隊a「Aちゃん昨日の見廻りで怪我したぁ!
絆創膏とヨシヨシをお願いします!」
「大変でしたね、でもこれでもう大丈夫です。はいヨシヨシ
今日もお仕事頑張ってくださいね」
隊b「Aちゃん聞いてよ競馬で負けてさ…
ヨシヨシをお願いします…」
「じゃあまた頑張って稼ぐしかありませんね。はいヨシヨシ
いつも以上にお仕事頑張っちゃいましょう」
隊c「Aちゃん頭打ったヨシヨシしてぇ!」
「毎日打ってるじゃないですか。はいヨシヨシ。もう打たないようにお仕事してくださいね」
隊d「理由は付けん!ヨシヨシをお願いします!」
「なんですかそれ。笑
はいヨシヨシ。お仕事頑張ってください」
ッシャアやる気出た〜〜!と大絶叫して彼らは走り去った。
私より図体の大きい男達の頭を撫でる、これが最近の日課になっている。
朝食を食べて仕事に取り掛かる前の20分くらい隊士の皆に捕まる。
土方さんに言われた通り、最初は突き放してみたけどどうも私の性格的に合わず苦手だったので、最近は応援する事で仕事をサボらせない方向へシフトチェンジした。
効果は絶大のようだ。
全員捌ききって仕事に取り掛かろうと廊下を歩くと、
前から沖田さんが歩いてくるのが見える。
「おはようございます!」
沖「おう、はよ」
変だ。いつもより声に元気がなくて、ふらついてるように見える。
「何か調子悪いですか?」
沖「絶好調だっての」
「嘘」
私より少し背の高い沖田さんのおでこに手をつけると燃えそうなほど熱い。
「熱っ、めちゃくちゃ熱出てるじゃないですか!」
沖「こんなもん微熱でィ」
「働ける体温じゃないですよ、大人しく寝てください
近藤さんには私から伝えとくので」
沖「オイ何勝手に…」
「いいからいいから、病人はお布団で寝るのがお仕事です」
ふらふらの沖田さんに肩を貸して寝室まで向かう。
やっぱりしんどかったようで肩に体重がかかる。
「元気な時にサボって体調悪い時に真面目に働こうとするなんておかしな人ですね」
沖「別に今日だってサボってやるつもりだったさ」
「堂々とサボり宣言しないの」
変な人、と小さく笑えば不服だったようでおでこを弾かれる。
「頭揺さぶりますよ」
沖「やってみろィ。お返しに脳みそ液状になるまでシェイクしてやらァ」
「おぇ、想像しただけで気持ち悪い。
ドSの考えることは度が超えてますね」
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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時