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休息 ページ33

冷蔵庫に大量のマヨネーズを詰めた後、お茶を入れて副長室へと向かった。




「お茶お入れしました」


土「おー、入れ」




すーっと襖を開ければ大量の紙。

副長ともなると部下の報告書や今度行う粛清の作戦やら、
目を通さないといけない書類が兎に角山ほどあるらしい。

かなりお疲れの様子。




「今日休まれました?」


土「…もう五時か。そういや休憩取ってなかったわ」




やっぱり。本当に身体壊しそうで心配。

眉間のシワと目の下のクマ。如何にも疲れ切った社会人の顔。




「じゃ今から休憩取ってください」


土「ンな時間ねェよ」


「いいからいいから」




また机に向かおうとする土方さんから筆を奪い取った。

彼の背後に周り広い肩に手を置く。

手に思い切り力を込めて肩を揉めばなんとまぁ…ガチガチに凝ってらっしゃる。




土「肩揉むの上手えな」


「でしょ。死ぬほどやらされたから自信あるんです」


土「ははっ。出た。不意にでる奴 隷の名残り」


「うわ、ひっど」




超失礼なことを言った土方さんの頬を後ろからつねれば肩を震わせて笑っている。

良かった。さっきまで眉間にシワよってたから心配だったの。




「そういえば今日銀時さんと会ったんですよ」


土「はぁ?!大丈夫か?何もされてねェか?!」


「土方さんの中の銀時さんどんだけ印象悪いんですか。
マヨネーズ持ってもらって話しただけです」


土「そうか。なら…まぁ…良かった」


「良い人ですね」


土「Aの良い人基準低すぎて心配なるわ」


「低くないですよ。だって荷物持ってくれたもん」




そりゃ絶対裏がある…俺たちに金銭を要求するつもりなんだあの万年貧乏クソ天パは…。と、ぶつぶつと…

あちゃー。また眉間にシワよっちゃった。
でもさっきよりも声色が明るくなった気がして安心だ。




「肩だいぶほぐれましたね」


土「あぁ。かなり楽なった。ありがとな」




ぽんと頭に手を置かれた。暖かい。

まだ15分くらいしか経ってないのに、また机と向き合い始めてしまった。

空になった湯飲みを手に、副長室を去るのだった。

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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

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