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意外 ページ31

「マヨネーズ切れたから買ってきてくんね?今忙しくて…」



という頼みで今は街を歩いている。

土方さんと来たぶりのかぶき町。

無事大量のマヨネーズを購入し屯所目指して歩いていると、トントンと肩を叩かれた。




銀「よっ。久しぶり」


「あ、銀時さん」




前に土方さんと言い争ってた人。

第一印象が最悪なのでちょっと怖いかも…
ぐぐっと身構えていれば彼は優しく笑った。




銀「お嬢ちゃん名前は?」


「幸泉Aと申します」


銀「ほーん。Aちゃんね」




向かう方向が一緒なのか、肩を並べてぶらぶらと歩く。




銀「重いだろ。持つぜ」


「いえ大丈夫ですよ。悪いです」


銀「遠慮すんな」




そう言って彼は両手にある大量のマヨネーズを持ってくれた。

真選組側の人間ということで目の敵にされるかと思ったのに、意外と優しいお方。




銀「ここら辺で見ねェ顔だな。どっから来たの」


「大江戸ターミナルの近くに住んでましたよ」


銀「ターミナルの近くとか土地高えじゃねェか。
Aちゃんさてはボンボンだな」


「家はお金ありましたけど…
私には一切くれないケチんぼだったんです」


銀「そりゃいけねェな。
まぁ今度は幕府の犬共から精々搾取してやりゃ良い」




けたけたと笑う銀時さんは最初のイメージと全然違う。
普通に会話弾んだし、笑うし楽しいし。なんだ、良い人じゃん。

なんてことを思っていれば彼は目的地に到着したのか、手を振り離れていった。

嬉しそうに入って行ったそこはパチンコ屋…
もしかしたら駄目な大人だったかもしれない。


でもイメージが変わったのはいい事だ。

銀時さんと分かれ、再び屯所へ向け足を動かしていると。


今度は見知った顔。




「沖田さん」


沖「おっ。A」




今は午後二時。彼は絶賛勤務中の筈だ。

何故甘味処でぽけ〜っとしているのだろうか。


「総悟はすぐサボる」って溜息混じりに言ってた土方さんの言葉を思い出す。絶対サボりじゃん。




「土方さんにチクリます」


沖「まぁ待て待て。団子奢ってやらァ」


「団子」


沖「みたらしと三色団子で俺がここに居たってのを黙っとくってのァどうよ」


「みたらしと三色」


沖「あと餡子も追加してやる」


「餡子。ノります」


沖「話の分かる奴じゃねェか」




沖田さんの横に座れば彼の口角はにやりと上がった。

買収→←神様



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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

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