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吃驚 ページ24

全ての買い物を終えて屯所へ戻る。

生活の為に必要な物を1から買い揃えるのは大変でして…
もう夜の七時になってしまった。

土方さんは両手いっぱいに私の荷物を持って下さって、ひとつも持たしてもらえない。

しばらく歩くと自室に着き、土方さんは荷物を部屋へと下ろした。

首を鳴らして、肩を回す彼に向かって90度に頭を下げる。




「本当に本当にありがとうございます」


土「気にすんな。なんだかんだ良い息抜きになったよ」




こんな疲れさせてしまったのに。息抜きだと言ってくれる土方さんは性根から優しいんだろう。




「お金は必ず返しますので!」


土「はいよ。じゃあな」




右手をぷらっと上げて去り行く土方さんの影が見えなくなるまで頭を下げて部屋へと戻る。

沢山の紙袋がある。
日用品、基礎化粧品、化粧品…本当にお世話になりすぎている。

今日の買い物袋をじろじろと見れば、1つ見覚えがないものがあることに気がついた。



「…?なにあれ。こんなの買ってもらってたっけ?」



少し大きめで重たい紙袋。
疑問に思いながら封を開ければ、



「え、なんで」



中から出た来たのは可愛いと思っていた着物。



「ちょちょちょちょちょ待って」



訳が分からない。買うつもりなく見てただけだったのに。
ていうかいつのタイミングで買ったの?

この着物はコツコツ貯金して買おうと思っていたし、
多分初任給だけじゃ返しきれない。そのくらいに高価なものだ。



「こんな高い着物給料吹っ飛んじゃう…」



値札はまだついてるし返品出来るよね、、?

着物を持って屯所内を駆ける。
コンコンと副長室の襖をノックするも返事は無し…
どうしようか、困っていると沖田さんを発見する。




「沖田さん!」


沖「どうしたんでィ。そんな慌てて」


「土方さん何処にいらっしゃるかご存知ありませんか?」


沖「さっき近藤さんと居たから局長室にでも居るんじゃねェか?」




ありがとうございますと頭を下げて局長室へと向かう。

またノックをすれば…



近「なんだ!」



と近藤さんの元気な返事が聞こえてくる。

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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

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