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退屈 ページ3

数十分歩き、ようやく真選組屯所へと到着する。

暇そうに門番をしている隊士へと話しかけた。




「あの…すみません」


隊「どうした?お嬢ちゃん」


「この銀行強盗の人相書き私です。自首します」


隊「は?!ちょ、誰か来て〜!」




彼が叫ぶと続々と隊士が集まる。
「人相書きと似てねえよな?」「この子の方がべっぴんだ」と、各々思ったことを口に出している。


「おい、何があった?」と低い声が聞こえると周りの隊士は凄い勢いで道を開けた。


煙草の匂いと共に目付きの鋭い男がギロリと私を睨んだ。




隊「副長…!この子自分が銀行強盗の犯人だと言ってるんですけど…」


副「はぁ?その犯人なら10分前に二番隊がしょっぴいてきただろ」


「えっ?」




ツイてない…。先越されたらしい。

でも大丈夫。私にはもう1枚切り札がある。

袖にしまった通り魔の人相書きを取り出した。




「間違えました」


副「あぁ?」


「私、通り魔の犯人です」


副「何言ってんだお前ェ」


「通り魔の犯人だと言ってます」


副「んなこたぁわかってんだよ。
聞こえてなかったわけじゃねぇんだよ」


「私極悪人です。逮捕してください」



彼の目を見て両手首を差し出す。

しばらく悩んだ後、ため息混じりに紫煙を吐き彼は私の手首に手錠をかけた。




副「中で話聞くぞ。連れて行け」


隊「はいっ!」



そうして私は無事、逮捕して頂くことが出来た。







連れてこられた場所は恐らく取調室なんだろう。

いきなりドアがバタンと開き、副長と呼ばれていた男が立っていた。



副「お前ェの取り調べ担当することになった。土方十四郎だ」


「はい、よろしくお願いします」



立ち上がり深くお辞儀をすると彼は一瞬驚いた顔をしたように見えた。

がたりと大きな音を立てて椅子を引き、彼が座ったのを見てから私も腰を下ろす。



土「名前は?」

「幸泉Aです」

土「年齢は?」

「先月20歳になりました」

土「住所は?」

「ありません…」



私の答えを聞くと土方さんは少し気まづそうに咳をした。



土「で、通り魔の犯人らしいけど。動機は?」


「動機?あーえっと、むしゃくしゃしてやった」


土「あっそ。で、何でいきなり自首したんだ?」


「そうですね…こういう時なんて言うんだろ、
えーと罪の意識に耐えきれなくなりました」


土「ほう」




納得してるのかしてないのかよく分からないけどひとつ分かるのは…


つまらなそうだ。

記憶→←限界



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氏兎(プロフ) - ユイさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎます😭💗土方さんの思いはPart2で深堀しようかなと思ってます😏楽しんで頂けるように引き続き頑張りますー!応援ありがとうございます!!! (6月4日 21時) (レス) id: 7d17cb3f22 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 初コメ失礼しまあっす!!!!コメントは残してなかったんですけど、結構前から見させていただいてました‼いい展開になってきて最高です!土方さんの思いが気になるなあ、、。応援してます!!!これからも更新頑張ってください‼ (6月3日 16時) (レス) @page43 id: 546cca6b35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2023年4月9日 23時

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