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一石二鳥 ページ3

見知った黒の制服、腰にさした刀。

上司に無理矢理連れてこられる可哀想な常連さんたち。



土「俺たちの前で女に手上げるたァいい度胸してんな。」

沖「まァ女の泣き叫ぶ顔見てェってのは分かりますがねィ。」

松田「し、真選組…。」



ぐっと手首を掴んだまま睨みをきかせる土方さんと、
その横に立ち これまた恐ろしい顔で睨みつける沖田さん。

松田ときたら…顔面蒼白してやがんの、
ざまあみろー!...とか心の中でしか言えないけど。



「土方さん…沖田さん…。」

土「大丈夫か。」

「大丈夫です。ありがとうございます。」



松田の腕を後ろで固定したままの体制で土方さんを見ていると、沖田さんに呼ばれて少し離れた位置まで移動することになる。



「どうしたんですか?」

沖「アンタの怯え方と彼奴の横柄な態度見て確信したんですが、
あの男暴力癖ありますよねィ?」

「凄い。よく見抜けましたね。」

沖「まぁ殴りかかろうとしてましたし。昔に揉めましかィ?」



私の家族を巻き込んで、屈辱を受けて、
毎日殴られて、そりゃもう揉めまくりました。

そう言いたいのに…声に出せなかった。
思い出すだけで怖くて。



沖「すんません。踏み込んだこと聞いてしまいやした。」

「私こそ…ごめんなさい…」

沖「謝んねェで下せェ。
でもまぁこれで決まりでさァ。」



決まり?何が決まったの?
頭にハテナを浮かべていると、沖田さんはすぅっと息を吸った。



沖「土方さ〜ん。クロでした。」

土「了解だ。22:56 脅迫の罪で現行犯逮捕する。」

松田「は?」



顔面蒼白だった顔が更に酷くなってる。ざまあざまあ。

手錠をかけられている様子を見ていると、
沖田さんがこちらを向いた。



沖「てなワケで関係者のアンタには事情聴取しにゃいかんのだが。」

「分かりました。早退してきます。」



もう帰りたかったからちょっとラッキー……
とか思ってない思ってない。

深刻そうな顔をして店長へ報告に向かおう。


しっかし…元恋人同士の痴話喧嘩に警察さんが突っ込むとこんなことになるのか…。

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氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー!! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!!頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです!!!!!!更新頑張ってください!応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い!!更新頑張って下さいね!!!!!!! (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2022年7月25日 0時

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