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一石一鳥 ページ2

がやがやと騒がしい店内。



紫煙と女達の香水の匂いが混じり、独特な香りが鼻を掠める。

作り笑顔を貼り付けて愛想を振り撒き、
お給料の為だと言い聞かせてしつこいお触りにもぐっと耐える。




ボ「Aちゃん!指名です!」

「ごめんなさい、ちょっと行ってきますね〜。」



ボーイに呼ばれ、席から外れる。

わざとらしく眉毛を下げて寂しそうな顔をするのも接客テクだ。



客「え〜!Aちゃんがいないとつまんねえって〜!」



なんて騒いでるお客様。
つまんないとか私が知ったこっちゃない。

すみません〜と気休めに謝って
指名してくれたお客さんの元へと向かう。



「Aです。よろしくお願いしますっ。」



頭を上げるとそこには死ぬほど見たくない顔があった。



松田「まってたよ〜、Aちゃん?」

「は、?」

松田「思ったより元気そうじゃん。
それよりもさ〜早く隣座れよ。こっちは金払ってんだぞ。」



それを言われてしまったら断れない。
ああ、不愉快。



「…失礼します。」



此奴は私が20歳の時に1年間付き合っていた男。
今となっちゃ1番消したい史上最悪の黒歴史でしかないけど。

何故、今になって現れるのか。

嫌な記憶、恐怖がふつふつと湧いてきて手も声も震える。



「…何の用.........ですか...。」

松田「俺今彼女いなくてさぁ。
歴代の女達ランク付けしてみたけどやっぱお前が1番良い女だったわけよ。
俺もそろそろ結婚とか考え始める歳じゃん?
復縁してやってもいいかなって思ってさぁ。」

「1番良い女?なんでも言うこと聞いてくれる女の間違いでしょ。
私の事言いなりにさせて恐怖でがんじがら…」

松田「なに俺に口答えしてんだよ。
随分と生意気になってんな。やっぱ分からしてやんねーと駄目か。」

「ひっ、」



松田は大きく手を振り上げた。

本能的にぎゅっと目をつぶるけど殴られる衝撃は来なくて…
恐る恐る目を開けると松田の手首を掴み、制止する男がいた。

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氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー!! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!!頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです!!!!!!更新頑張ってください!応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い!!更新頑張って下さいね!!!!!!! (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2022年7月25日 0時

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