短編小説集 (ページ7)

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伝えたいページ7

『いってきま～す！！』

高校3年の春
高校生活も残り1年になった。

《ガチャ》

「おはよ、A」

『柊生、おはよ♪』

これが私の日課
毎日登下校は柊生と一緒
柊生は毎日、私を家まで迎えに来て
帰りは家まで送ってくれる
優しすぎるぐらい優しい柊生。

【伝えたい】

私と柊生が付き合い始めたのは去年の秋。
同じクラスだった柊生に告白された
柊生はカッコ良くて優しいせいもあり学校の中でも人気があった
そんな柊生が私に告白して来たときはなにかの罰ゲームで告白させられてるんだと思うぐらい信じられなかった。
だって私も柊生が大好きかだったから。

「もう3年生ってなんかあっという間だなっ」

『ねっ！こないだ中学卒業したと思ったのにね～』

「ほんとに早いなっ」

『でも、柊生とクラス離れちゃったしつまんない！』

「お前、俺依存症かよ！
そんなんじゃ俺と別れたときどーすんの！？」

『柊生依存症だけど！？
別れたときって別れるつもりあんの！？』

「別れるつもりなんてこれっぽっちもねーよっ
別れるつもりあるやつにこんなこと言わねーしー！
しかも、俺だってA依存症だからせながいなくなったら生きていけないしっ」

『っ…//』

「あ！照れた！？本当にお前って顔に出るよなっ」

『そんなこと言われて照れない人いないでしょ！』

「まぁ、お前の照れた顔も好きだからいいけどー」

やっぱり幸せだな私。

「お前、俺とクラス別れたからって他に男つくったら許さねーからな」

柊生が正面から私と目を見て言った

『わ、わかってるよ。柊生こそ可愛い子たくさんいるからって新しい彼女つくったらだめだからね！』

「あたりめーだろっ」

信じてるよ柊生。

学校も終わり放課後

『やっと終わったー！』

やっと柊生に会える♡

《Aってさ、橘と付き合ってるんだよな？》

話しかけてきたのは、同じクラスになった小林龍二。
高1のときも同じクラスだったけど
そのときは好きだった…
ってか、柊生を好きになるまでは龍二が好きだった。

『う、うん。そーだよ！？』

《そっか…やっぱそーだったのか》

『え、どーかした！？』

《いや、なんでもねーよ》

そういって龍二は帰って行った。

『なんだろ…』

「Aっ！！」

『あ、柊生♪』

「帰ろーぜっ」

『うんっ』