【番外編】弟が見てて思い付いた ページ16
焔「んじゃあ、俺も…」
村正「待て待て待て待て。今ここでお前が消えたらマズイだろォ、イロイロ!!」
焔「んぐぇ!?」
余程Aが心配なのだろう。
「好きに動け」と言われてその通りにAの後を追おうとした焔の襟首を掴んで、村正は呆れたようにそれを咎めた。
その隣ではぷんぷんと両頬を膨らませて憤る行安の姿。
行安「そうですよ、焔さん!
焔さん、いっつも御館様と一緒にいらっしゃるじゃないですか!!
偶には私に譲ってください!
そうじゃないと羨ましすぎて食い殺したくなります!!」
村正「そうじゃねェンだよナァ……。
いいかァ?今、オレらはサツジンジケンとやらのヨォギシャッ、てやつだ。
Aたちは急だッたから仕方ねェとして…いや、仕方なくねェンだけど。
それにしたッて、1番に疑われてるお前がいなくなッてどうすンだ。
テメェの…あー、オレらもか。
とにかく、オレらの評価はAの評価になッちまうンダロォ?
あの陰険ヤロウ共がまたチョーシこいてAの負担を増やすに決まッてる」
村正がそう言った瞬間、焔と行安の両名の間にピリッとしたものが流れる。
それを敏感に感じ取り、あー、と言わんばかりに顔をくしゃくしゃにする村正。
そんな彼をフォローするように口を出したのは、薬研であった。
薬研「ちぃっと落ち着けや、旦那方。
村正の旦那の言うことも尤もだが、もっと単純に考えてみてくれ。
大将は俺たちにこの場を任せてくれた。
つまり、俺たちがいりゃあ少なくとも最悪の結果にはならねえって信頼してくれてるってことじゃねえか?
身に余る光栄だと俺は思うがね」
行安「…はっ!
つまり、ここに
薬研の言い分に一瞬にして機嫌を良くし、無邪気に笑う行安。
その姿に周囲を警戒しながらもきっちりと聞き耳を立てていた乱は苦笑する。
乱「行安さん、やる気十分だね。
機嫌直って良かったよ。
Aさまさまだね」
村正「あーゆーのは確か、『単細胞』ッて言うンだぜ、乱。
アレみてェな単純バカなイカレ野郎にはなるンじゃねェぞ?」
乱「……あれは…真似したくてもできないかなぁ…」
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