【番外編】弟が見てて思い付いた ページ12
それから約十分ほど。
分かりましたよ、目暮警部!!と叫んだのはスーツのオヤジ。
その一言で名探偵、毛利小五郎とかいうこのおっさんの推理ショーが始まった。
いや、だから何なのその名前!?
何!?明智!?明智小五郎リスペクトなんですか!?
毛利「この事件…犯人は……蓮川焔さん、貴方だ!!」
焔「はぁ?」
毛利「この事件は貴方がお世話になっていたという今は亡き九重夫妻の復讐!
貴方はその代理人です」
焔「何言ってんだ、アンタ?」
毛利「誤魔化したってムダですよ。
貴方はそこの安室くんがAさんに両親について聞いた時、こう答えましたね?
『悪いが、コイツの両親はコイツがガキん頃に死んでんだ。
あんまり深入りしねぇでくれ』と。
それを聞いて私、ビビッと来ましてね。
少しばかり調べさせて頂いたんですよ。
事の発端は今から十年ほど前。
Aさんの両親が」
私がその後のオヤジの言葉を聞くことは叶わなかった。
何故なら、焔がバチン!と叩くくらいの勢いで私の耳を塞いだから。
なんか焔が怒鳴ってるみたいだけど、何も聞こえんのだけど…。
えー…どーなったの?
やっとこさ焔の手が離れたと思ったらそのまま焔はオヤジの胸倉掴み上げた。
……これが本当の『オヤジ狩り』…。
A「ねー、何があったん?」
薬研「…大将、世の中にゃあ知らねえ方が良いことだってあるんだぜ?」
A「なるー」
近くにいた薬研に聞こうとするも、気にするなと言われてしまえばそれ以上追求するのも野暮ってものだろう。
それに、薬研が知らない方が良いって判断したなら、それはそういうこと。
神様の言う通りってね。
なんて思いながらぼんやり焔に視線をやれば、ものすごい形相でオヤジに詰め寄ってた。
うん、あの顔は…アレだ。
泣く子も黙るって言うより、泣く子が余計泣く顔だ。
焔「ここ最近、アイツはやっと安定して来たんだぞ!?
それをテメェの無神経な発言で思い出させるんじゃねえ!!
テメェ、アイツの人生ぶち壊してどう責任取れるってんだあぁ!?」
A「……ママー、あそこのお兄ちゃん、『オヤジ狩り』してるよー」
村正「しっ!見るんじゃありません!!
って、誰がママじゃ!!時と場所考えてボケろや!」
A「村正ってノリ良いよねぇ…」
あぁ…平和()な日々が恋しいよー。
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