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第一の課題の日がやってきた。
魔法生物飼育学のときにこっそりハーマイオニーから聞いたが、ハリーはドラゴンを出し抜く必要があるらしく、ハーマイオニーもその方法を一緒になってずっと探していたようだ。
Aはロンとハーマイオニーと一緒に会場に向かった
大勢の生徒が 汚いぞポッターバッジ をつけていたのが無性に腹立たしかった。
まず一人目はセドリック・ディゴリー。
セドリックはグラウンドの岩をラブラドールに変身させて、ドラゴンにそれを追いかけさせようとしたようだ。十五分ほどで金の卵を取ったが、火傷してしまった。
二人目はフラー・デラクールだった。
フラーはドラゴンに杖を向け魅惑呪文のようなものをかけた。ドラゴンの顔はすぐにトロンとして、眠りにつこうとしたが、いびきをかいたら鼻から火が吹き出し、フラーのスカートに火がついてしまった。
隣のロンも、会場中の男子もドラゴンと同じく顔がトロンとしていた。
「ねえ、ハリーはまだ？つまらないわ」
「あとちょっとなんだから我慢してよ____ロン、いつまでねぼけてるの！」
ハーマイオニーはロンの頭をバシッと叩いた。
三人目は、図書館によくいたビクトール・クラムだ。
ビクトールはドラゴンの目を呪いか何かで潰し、ドラゴンの視界を奪った。だが痛みにのたうち回ったドラゴンが、本物の卵の半数を潰してしまった。
そして最後に、まちに待ったハリーがやってきた。
ハリーはハーマイオニーと練習していた呼び寄せ呪文でファイアボルトを呼び寄せ、箒に乗ってドラゴンを陽動させ、見事金の卵を最短で取った。
ロンは隣で「いけ！ハリー！やっちまえ！いいぞ！」と誰よりも大きな声で応援していたので、ハーマイオニーもそれにはニッコリだった。
「やっと仲直りする気になったの」とAが言うと、ロンは申し訳なさそうにした。
「ハリー、すごかったわ！ああ、私、ハリーのところに行かなくちゃ！」
「僕も行くよ！」
ロンとハーマイオニーは二人同時に立ち上がって、選手が待機するテントに走っていった。
長かったハリーとロンの喧嘩も、これでやっと終わりそうだ。
ほっと一息ついたとき、バチッと音がして目の前が眩しく光った。
「あなた、A・ケイオスざんすよね？ちょっと時間いいざんすか？」
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年4月5日 23時
