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スネイプは「貴様に罰則を与える！」と歯をむき出しにして言い残し、ブツブツ小言を言いながら去っていった。
ファッジは一連の会話を全く関係のない生徒、しかもケイオスに聞かれたことで顔を青くさせていた。
Aは廊下で、三人が話し終えるのを待っていた。
暫くしてダンブルドアが部屋から出てきて、Aに「ケイオス」と声をかけた。
「かぼちゃパイはたらふく食べられたかね？」
「ええ、とっても。食べすぎちゃったくらいです」
Aは顔いっぱいに屈託のない笑みを浮かべた。
ちょうどそこに、先程まで部屋にいたはずのハリーとハーマイオニーが廊下から飛び出してきた。
Aは目をぱちくりとさせた。
「ようやった。さてと、中にお入り____わしが鍵をかけよう____二人とも、ケイオスには話して大丈夫じゃろう」
三人は医務室に戻ってベッドに潜り込んだ。背後でガチャリと鍵のかかる音がした。
暫くして、怒り狂う唸り声が木霊のように聞こえてきた。そして猛烈な勢いでスネイプが医務室のドアを開けた。
「白状しろ、ポッター！こいつらがヤツの逃亡に手を貸した。わかっているぞ！」
Aは布団を頭まですっぽり被り、息を潜めていないフリをした。シリウス・ブラックの逃亡に、ハリー達が手を貸しただって？
ダンブルドアもファッジもマダム・ポンフリーもそれを否定し、スネイプはローブを翻し、医務室から出ていった。その後、三人も医務室から出ていった。
向かいのベッドからうめき声が上がった。ロンが目を覚ましたのだ。
「何があったの？____A！ナメクジげっぷの呪いをけしかけたって本当か？ぜひとも見たかったよ」
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四人は翌日の昼に退院した。
みんなホグズミードに行っており城には殆ど誰もいなかった。四人は校庭をぶらぶらして、Aは三人から何があったのかを聞いた。知らない間にすごいことになっていたようだ。
「バックビークもシリウス・ブラックも助かったのね。それにしても
「あなたに言われたくないわ！本当に心配したんだから！フレッドなんか、大急ぎであなたを抱えて医務室まで運んでたのよ____」
それからハーマイオニーはAに、呪いを廊下で放つなだとかすぐに手を上げるなだとかいろいろ説教をしたが、ハーマイオニーもマルフォイを以前殴っていたのでいまいち締まらなかった。
「ケイオス！さっさと来い！罰則だぞ！」
スネイプが塔の窓から叫んだ。
その後Aは学期が終わるまで毎日学校中のおまるを磨かされた。グリーングラスは罰則がなかったことは言うまでもない。
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年4月5日 23時
