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「お三方とも、何を話すかは貴方方の自由だけれど、もう少し声のボリュームは落としてくださるかしら。かなり気まずいわ」
魔法薬学のあと廊下に落ちていた「ロナルド・ウィーズリー」と名前が書かれた呪文学の教科書を拾ってしまったため、それをグリフィンドールの寮監のマクゴナガルに渡そうとしていたときに、偶然彼らの会話を聞きつけてしまった。
自分がこれから親切にも教科書を届けようとしている相手が自分についてのあることないことで盛り上がっていることに、Aはひどくいらついた。
案の定、三人の口論が聞こえているスリザリン生はAに隠す気もなく悪意たっぷりの笑い声や軽蔑の眼差しを送り続けている。
ちょうど壇上で昼食を食べているマクゴナガル先生にさっさと教科書を預けてしまおうかとも考えたが、辞めた。
投げやりな気持ちで話しかけた。もうこれ以上関わらないだろうし、彼らにどう思われたってどうだっていい。
「ウィーズリー、教科書を落としていたわよ」
ロンはしどろもどろになりながら、後ろから出てきたAの手から教科書を受け取り「あ、ありがとう」と酷く気まずそうに礼を言った。
ロンの隣でこれまた気まずそうに「あの、ごめんなさい、悪気があったわけじゃ、」と弁明をするハーマイオニーの言葉をAは「わかってるから____庇ってくれてありがとう」と制した。
チラチラと見てくる他のグリフィンドール生からの視線が痛かった。
「どっか行けよ死喰い人」というAを罵倒する声が遠くから聞こえた気がした。
聞こえないフリをして、代わりにAはロン達に向かって静かに口を開いた。
「……そうね、私のパパは死喰い人だし私も死喰い人かもしれないから、あまり私を怒らせるようなことはしないほうが懸命よ」
そう言い残し、Aは大広間から去っていった。
普段はそのような話にも聞こえないフリを徹底しているAが、珍しく文句を言った。
入学したときから溜まりに溜まったこの鬱憤が、とうとうここで溢れたのだろう。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは
ロンの顔は恐怖で青白くなっていた。
冷めきった臓物スープを飲み干す気にはハリーはなれなかった。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
