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およそ二ヶ月ぶりにキングズ・クロス駅にやってきた。
Aが駅に到着したときには、まだ他には誰もいなかった。
遅れて着いて空いているコンパートメントを探すのは億劫だったし、あの狭い空間で初対面の人と相席のような形になってしまうのは絶対に避けたかった。
Aがコンパートメントを独り占めしていたところで、誰もそこに入ろうとはしないから、先に入れば問題ないのだ。
Aは一番うしろのコンパートメントを陣取ると、扉に鍵をかけてカーテンを閉め、一息ついた。
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汽車がガクンと止まり、Aは思わず目を覚ました。いつの間にか眠ってしまっていたようだった。
そして、なんの前触れもなく明かりが一斉に消えた。
途端にぞーっとするような冷気がAを襲った。
Aはガチガチと震え、縮こまった。
完全にAの視界は真っ黒になった。
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また目が覚めたときにはもう車内は明るくなっていた。
嫌な夢でも見たのだろうか とAは思ったが、Aの体は異様なまでに冷たくなっていた。
Aがカーテンを開けて車内を確認しようとすると、ちょうど扉の前に偶然通りかかった男の人と目があった。
彼はコンパートメントの扉に近づき、鍵がかかっていることに気づくと、ノックをして扉を開けるようにAに目配せをした。
「君も顔色が悪いな。これを食べるといい」
彼は割った板チョコをAに渡した。Aがそれを口にすると、驚いたことにたちまち体に暖かさが広がった。
彼は初めて見る人だった。新しい先生なのだろう。
「さっきのは
彼はニッコリ笑ってAを安心させるように優しく言った。
「吸魂鬼って？」
Aは彼に尋ねた。
「人の魂を吸ったり、幸福を餌にしたりする生き物だよ。詳しい話はホグワーツでされるはずだ____君、名前は？」
「A・ケイオスです」
彼は大きく目を見開いた。
「そうか、やはりそうだったか。その珍しい髪色はケイオス家のものだ」
Aは自分の髪を人差し指にくるりと巻き付けた。綺麗なシルバーの髪だった。
「そろそろ戻らなければ。一人で大丈夫かい？」
Aはコクリと頷いた。それを見ると安心したように笑って、彼は去っていった。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
