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新学期最初の魔法史の授業で出されたレポートの宿題を進めるために、Aは図書館にいた。
隣から「よう」と声がしたので見上げると、ドレッドヘアが特徴的な生徒が立っていた。
「どうも。リー・ジョーダン」
「僕のこと知ってたのか」
「当たり前よ。よくあの双子と一緒にいるじゃない」
Aは羊皮紙に目を落としながら答えた。そんなAの様子を気に留めることもなく、リーはAの隣に座った。
「双子はどうしたの」
「今頃フィルチに追われてるんじゃないか？僕はまいてきた」
また何かやらかしたのか とAは呆れた。
「フレッドからよく聞くぜ、変なスリザリン生だって」
リーは肩をすくめて言った。
「私、別に変じゃないわ」
「十分変だろ、あの身内でよしよししてばかりのスリザリンなのに、なんでハリーと仲がいいんだ？」
「たまたまよ」とAは答えた。ここ最近、この手の質問をよくされているような気がした。
そして、少し躊躇いを見せたが、意を決してリーは尋ねた。
「君、死喰い人の娘ってマジ？」
「ええ、マジよ」
Aの答えにリーは大きく目を見開いた。
「腕に闇の印があるって本当？」
「それは初耳ね」
Aはローブを捲ってリーの前に腕を差し出した。その腕は闇の印どころか傷一つない、白く細い腕だった。
リーはがっくりと肩を落とした。
そんな根も葉もない噂もかなり広まっていたとは驚きだ。
「やっぱり君は変な奴だな」
「変かどうかはさておき、私がスリザリン生ぽくないってことはあなた達の反応を見たらわかる」
「君はイカれた純血思想なんか持ってないんだろ？噂じゃ混血らしいし____なんでスリザリンなんだ？」
噂話が流れてきただけなのだろうが、ほぼ初めて話す相手にここまで知られているのは良い気はしなかった。
本当は、リーはAのことを訝しく思っているのだろうと直感した。
「知らない、私ずっとマグルの世界で育ってきたもの____スリザリンにも一応混血はいるわ。隠してるか、気に入られて馴染めたかのどっちかね」
実際、スリザリン生全員が純血であるわけではなかった。それはA自身が証明している。
「私はスリザリンに馴染めなかったけれど、組分けに不満はないわ」
「そうか？ハリーはこの前『Aがグリフィンドールなら良かったのに』って言ってたぜ？」
ハリーの言葉は少し嬉しかったが、Aはポツリと呟いた。
「なんとなくよ」
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
