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グリフィンドールの談話室は地下にあってジメっとしたスリザリンの談話室とは正反対だった。
深紅で彩られ、明るいランプで照らされた室内はAには眩しい。
彼らに教えてもらった遊びはどれも初めて知るものばかりだった。
ジニーは初対面だったが兄たちがAに普通に接する様子を見て、Aのことを受け入れてくれた。
「一緒に爆発ゲームをしましょうよ！」
「ええ。初めてするゲームだわ」
「本当に！？」
ハリーが近づくとジニーがサッとAの影に隠れるのがなんだか面白かった。
ロンはといえば、Aにチェスのルールを渋々教えたときに初めてじっくりAの顔を見た途端、うってかわって自分から話しかけた。
「驚いた、君、恐ろしく眼鏡が似合わないんだね！」
「やっぱりそう思う？」
「うん、ずっと外してなよ」
ロンの様子にハーマイオニーとジニーは呆れていた。
やっと初めて二人ははまともに言葉をかわした。ロンが思っていた以上にAは話しやすい人だった。
少し話せば、Aはグリフィンドールを敵視していないことなどすぐにわかったし、面白い冗談だって言ってくれる。
「君のこと誤解してた、悪かったよ」
「別にいいわ、今は違うんでしょ」
二人は顔を合わせて笑って握手をした。チェスはもちろんボロ負けだ。
ハリーとロンは談話室中を使って決闘の練習を始めた。
「賭けをしようぜ、A」
「あいつら、どっちが勝つと思う？」
「面白そうね、じゃあ、ハリーにニガリオン」
「Aに変なこと教えないでよ、二人とも！」
Aは何年かぶりに大きな笑い声をあげた。
クリスマスを楽しいと思ったのは初めてだ。
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「そろそろ寮に戻るわ」
時計の長針が十二を指し鐘が鳴ったのを合図に、Aはソファから立ち上がった。
「まだまだこれからじゃないか！」
あいつらしかいない寮に戻るなんて！と言わんばかりの顔をした双子とハリーに引き止められたが、Aは首を振った。
ハーマイオニーとジニー、ロンも残念そうにしていた。
「さすがに一晩ここで過ごすわけにはいかないわ。バレたら面倒なことになるもの」
心は葛藤で大きく揺らいだが、もしこれが先生達だけでなく他のグリフィンドール生にまでバレたらと思うと、Aは気が気でなかった。
「なら、僕が送っていくよ」
双子の片方がそう言い、身につけていたパーティーグッズを外しだした。
「一人で大丈夫」
「いいや、僕がいれば誰にも見つかることなく戻れるぜ、絶対にな」
彼にバチンとウィンクをされて、Aはつい気が抜けて「わかった」と大人しく頷いた。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
