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「ハリー、ケイオス、また来たのかい？」
ハリーとAがバッと振り返ると、壁の机にダンブルドアが腰を掛けていた。先程からそこにいたのだろう。鏡に見入ってしまい全く気が付かなかった。
ダンブルドアはハリーとAと一緒に床に座った。
「君たちだけじゃない。何百人も君たちと同じように『みぞの鏡』の虜になった」
Aはダンブルドアからそっと目をそらした。
ダンブルドアは以前私にしたように、ハリーにこの鏡は何かを静かに説明をした。
仲良くもないハリーとロンが鏡で何を見たのか勝手に知ってしまう形になり、若干気まずい気分でニ人の間に挟まれていた。
ハリーは鏡の中に両親を見たらしい。ハリーの境遇を考えれば当たり前のことだろう。
逆に、Aが鏡を見ても両親は現れなかった。
そのことが、なんだかひどく虚しく、自分が両親に「会いたい」と思えない親不孝者だと突きつけられているような気がして、Aは自嘲の笑みを浮かべた。
「ちなみにじゃがケイオス、鏡をここに移したのはもちろんわしじゃよ。もう見つけられまいと思っておったが、まさか君たちニ人が一緒にやってくるとはな」
ダンブルドアは軽快に笑った。
Aにおちゃめなウィンクを送りるダンブルドアは、やはりなんでもお見通しなようだった。
Aは肩をすくめた。
「ニ人とも、この鏡は明日よそに移す。もうこの鏡を探してはいけないよ。たとえ再びこの鏡に出会うことがあっても、もう大丈夫じゃろう。夢に耽ったり、生きることを忘れてしまうのはよくない。それをよく覚えておきなさい。さぁて、そのすばらしいマントを着て、ベッドに戻ってはいかがかな」
ニ人は立ち上がり、透明マントを羽織ろうとしたが、「そうじゃ、ケイオス」とダンブルドアに呼び止められた。
「現状を、過去を、恨んではならぬ。少し顔を上げてみてはいかがかな？」
「____努力は、します」
ダンブルドアは「そうか」と一言言っただけだった。
それからダンブルドアにもう鏡を探してはいけないと諭され、ダンブルドアに促されるままAはハリーとマントを羽織って部屋を出て、寮へと戻っていった。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
