粗大ごみだと思って下さい【となりの坂田】 (ページ8)

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なーなっ！【皆の反応】ページ8

夢主side

あの後私は、葉瑠に怪我してない方の腕を引っ張られ

保健室に行き治療をしてもらい、自分の教室に戻るところ。

なのだが

葉瑠の顔が心做しか暗い。

そりゃそうか

たとえ葉瑠の教室に坂田くんや里緒菜ちゃんがいなくても

皆からの罵倒や、冷たい視線はあるのだから。

私だったら戻りたくない。

『ねぇ…葉瑠』

藤「なーに？」

『私の教室、一緒に行こ』

藤「えっ？」

葉瑠は心底驚いた顔をしたあと

顔を顰めて、首を横に振った。

『葉瑠、いつまでも逃げてたらずっと勘違いされたままだよ？……それでもいいの？』

藤「そりゃやだよ？………けど、私には皆と、里緒菜さんと立ち向かう勇気がない。」

藤「それに、嘘だったなんて言って、今更誰が信用するの？」

苦しそうな、悲しそうな顔で私に縋る葉瑠。

『じゃあ、いつまでも逃げておくの？

誰かが信用してくれるかも知れない僅かな希望

すらも諦めるの？

傷付く事から逃げても、結局は傷つくことになるんだよ？

逃げたって結末は同じなの。

嫌な事や、悲しい事は早めに終わらせて、いっ
ぱい落ち込んで

また立ち上がればいいじゃん。

葉瑠が立ち直るまで

そばに居るから。』

葉瑠は肩を震わせて、小さく嗚咽していた。

藤「ごめんね？…………ありがとう。
いつも助けてもらってばっかでごめん
ウジウジしててごめん。」

「ごめん」とばかり言う葉瑠の頭を軽くチョップした。

藤「いたっ………なんでそんな事するのさ」

『だって葉瑠、「ごめん」しか言ってないじゃん。

私は謝られるより「ありがとう」って言ってくれた方が嬉しいよ？

だから今日から葉瑠は「ごめん」禁止！』

藤「ふふっ………………うん、なんかAちゃんらしいね」

ふわっと笑う葉瑠を

嘲笑う影がひとつ。