23 相談 ページ25
「Aくん?誰が来たんですか?……て、TRIGGER?!」
「あ、和泉弟」
僕がAくんをぎゅーっと抱き締めてAくんが僕の腕の中で固まっていたときだった。
玄関から和泉一織が現れた。
「こんにちは。陸、いる?」
「七瀬さんですか…?部屋にいますが…」
「そう。ありがとう。
Aくん、ちょっと行ってくるね」
僕はAくんが何度も頷いたのを確認してから陸の部屋に向かった。
「じゃ、俺らも」
「お邪魔します!」
「ちょ、ちょっと…?!」
____________
コンコン、とドアを叩く音がした。
TRIGGERのライブDVDを見ていた俺はせっかくいいところだったのに…、と思いながら腰を上げた。
ドアを開けると、さっきまでテレビの中で歌っていた天にぃがいた。
「天にぃ…?!」
「陸、久しぶり」
ふっ、と笑う天にぃは相変わらずかっこいい。
突然の訪問にびっくりしながら天にぃを中に入れた。
「僕たちのDVD見てたの?」
「うん!これ見てたら、どんなときでも元気が出るんだ」
「…そう。…………陸、何があったの?」
「えっ」
急に天にぃの雰囲気が怖くなった気がした。
どうしたのかな…?
あっひょっとして、この前電話したこと…?!
わざわざ俺に直接話を聞きに来てくれただなんて…、優しいなぁ。
「男にときめいた、ってどういうこと?」
「あ、えっと……」
天にぃの優しさに感動していたら、天にぃがじっと俺を見ていた。
天にぃの目が、全部話して、と物語っていた。
俺はこのことを誰かに話すか迷っていたけど、天にぃにならいいかな…、と思ってすべて話すことにした。
「マネージャーの弟のAが女の子の格好したとき、マネージャーにすごく似てて…。何故か、胸がこう、きゅうって…」
「…それって女装したときだけ?」
「……うん」
「それって小鳥遊さんに似てたからときめいたんじゃないの?
この場合、陸は小鳥遊さんにときめいたことになるんじゃない?」
「え、そうなの……?」
俺、マネージャーにときめいてたの…?
それはそれで恥ずかしいけど……。
「でも、もし陸がAくんが女装していない、Aくん自身にときめいたら…」
「ときめいたら…?」
「陸はAくんのことが好き、ってことになる」
「俺が、Aのことが……好き……?」
真顔で告げる天にぃを見る限り、天にぃは冗談を言っているわけでもなく…。
え、ええええ?!
俺、どうしたらいいの…?
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弥生 - 今まで読んだアイナナの男主の中で、一番面白かったです。 (2021年9月20日 20時) (レス) id: a8e691c982 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» コメントありがとうございます!随分前のお知らせでしたので困惑させてしまいましたね、すみません(^^; 更新待っていただけて嬉しいです。ありがとうございます! (2021年2月1日 18時) (レス) id: 137c45cd89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 間違えました!!!!ですけどまた更新待ってます (2020年12月14日 22時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 来年の三月まで待ってます!! (2020年12月14日 22時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬 - 早く続きが読みたいです!お願い致します (2020年4月22日 11時) (レス) id: 9df39f7e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2016年5月8日 12時