11 出会い ページ13
Aと出会ったのは、中学の入学式のときだった。
新入生全員で体育館の大半を占め、椅子に座って校長先生の話を聞いていると、そりゃあ長くて長くて…。
校長先生には悪いけど、話よりも俺は周りにどんなやつがいるのかが気になった。
周りを見渡してみると、前方の一人の男に目が釘付けになった。
うわぁ…、綺麗な髪…。
俺は、彼の綺麗なその髪に惹かれた。
話を真剣に聞いているようで、背筋は誰よりもピン、と張っていた。
隣に座ってるやつの背が高いからか、やけに小柄に見えた。
しばらく見入ってしまって、起立、のアナウンスの声が聞こえず、立つのが遅れてしまった。
入学式が終わって、俺は彼の姿を探した。
彼は綺麗な髪をしているから、すぐに見つけることができた。
さっそく俺は声をかけた。
「あのっ、」
振り向いた彼は、俺が想像していた以上に、とても綺麗だった。
「?…なに?」
は、と意識が飛んでいたのに気づいた。
目の前の彼が首をかしげている。
か、かわいい…。
「俺、佐藤 志貴っていうんだ」
「…シキ?」
とくん、
名前を呼ばれた瞬間、心臓がざわついた。
「かっこいい名前だな」
ふ、と微笑まれた。
眩しくて彼が見えないんだが。
「俺は小鳥遊 A
よろしく、シキ」
「う、ん……よろしく!A!」
これが、俺とAの友達になったきっかけだった。
______________
それから、Aと奇跡的に同じクラス、隣の席になり、仲良くなるのはそう時間がかからなかった。
Aはなぜか不良になろうとしていたが、授業を寝らず、サボらず真面目に参加している限り、無理だろうと思った。
そんなAにつられて俺もそのうち不良というものになった。
おかげで喧嘩も得意になった。
…自慢できるようなことじゃないけども。
中学二年になった今、Aとは親友となり、休みの日でも一緒にいるような仲になった。
気の置ける仲になれて嬉しいー、とか思ってたら…。
家政婦ってなんやねん!!
いつの間にそんな状況に置かれているとは…!!
アイなんとかって確か男が7人いた気がする。
そんなところにAが…!
Aは贔屓なしにかわいい。
かわいいからなおさら心配だ。
そしてアイドルと関わるってことはなにかしら他のアイドルとも関わる可能性が高い…。
Aが携帯の待ち受けにしている九条 天に会えるなんてこともありえるの話なのだ。
ただただ胃が痛くなった。
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弥生 - 今まで読んだアイナナの男主の中で、一番面白かったです。 (2021年9月20日 20時) (レス) id: a8e691c982 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» コメントありがとうございます!随分前のお知らせでしたので困惑させてしまいましたね、すみません(^^; 更新待っていただけて嬉しいです。ありがとうございます! (2021年2月1日 18時) (レス) id: 137c45cd89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 間違えました!!!!ですけどまた更新待ってます (2020年12月14日 22時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 来年の三月まで待ってます!! (2020年12月14日 22時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬 - 早く続きが読みたいです!お願い致します (2020年4月22日 11時) (レス) id: 9df39f7e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2016年5月8日 12時