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第二話「友人」 ページ2

少女の事を嘘を混ぜ込んで、友人に話した。

友人はいつものように楽しそうに小生の話を聞いてくれる。

二人高らかに笑って、まるで幸せな空間だというように。


だけどそれは嘘。

友人は重い病気で、この病室という隔離された場所から出る事は出来ない。


この友人は小生が消えた後どうしてるんだろう。

あの少女と同じように静かに外を眺めたりするのだろうか。

それならば、と小生はいつもより長く面白話を話した。

「今日は長いね」なんて言ってくる。

ただの気まぐれですよと、また一つ嘘をついた。


「……それでは、そろそろ小生は帰りますね。また来ます」


「ありがとう」なんて、そんな言葉小生が言いたいぐらいだ。

真っ暗な闇の中、光をくれたのはただ一人の友人だけ。

そのお返しになんて言ってはいるけれど、本当はただ小生が友人に会いたいというだけなのかもしれない。

学校に行けば今もまだ一人ぼっちだ。

だけど今はそれが辛くない。


学校に友達がいなくとも、放課後毎日会える友人がいる。

こんな捻くれ者に対して笑いかけてくれる存在がいる。


おじいさん、今なら学校に言って良かったと心から言えます。


帰りがけ、427号室が目に入る。

そこで初めて気付いたのだが、その扉にはネームプレートが付いていなかった。

第三話「嘘つき」→←第一話「427号室」



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設定タグ:ヒプノシスマイク , 夢野幻太郎   
作品ジャンル:恋愛
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黒羽ひみと(プロフ) - いじいじさん» 初めまして!神です!(嘘ですよ) 読んでいただきありがとうございます♪ (2020年10月5日 1時) (レス) id: 451dd01b35 (このIDを非表示/違反報告)
いじいじ - えぇ…神ぃ……? (2020年10月1日 12時) (レス) id: 071f62e8cb (このIDを非表示/違反報告)
そまそまりつりつ(プロフ) - 黒羽ひみとさん» まじですか?あの駄作を…神ですね。こちらこそこんな素敵な小説を読ませて戴いてありがとうございます (2019年7月23日 23時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
黒羽ひみと(プロフ) - そまそまりつりつさん» コメントありがとうございます!そまそまりつりつさんの作品最近見たので、テンション上がりました!途中、寒気や突然現れたり消えたりの描写があるので、怖いかも?と思い、一応ホラーにしました。儚さもありますね。読んでくださりありがとうございました! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 11b0ce94e5 (このIDを非表示/違反報告)
そまそまりつりつ(プロフ) - 解説を読む進める度に「はぁ…」と納得のため息を漏らし過ぎて親にうるさいと言われましたw俺個人の意見ですがホラーと言うより、儚い物語のようにも思えました。とても面白かったです。 (2019年6月28日 23時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒羽ひみと | 作成日時:2018年8月3日 12時

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