【ヒプマイ】アシスタントデザイナーの彼女は１【飴村乱数】

アシスタント９ ページ9

乱数さんと一緒に外に出た。


シブヤの街は、休日、平日問わず人が多い。

ただ今はお昼時だから、ほとんどの人は店に入ってるみたい。


「じゃーどこで食べようっかなー。元々はどこに行く予定だった？」

『え。ちゃんと決まっていたわけではありませんけど……飲食店ですね、普通に』


さっきハンバーガーの匂いがしたから、その辺りで良いかなって思っちゃったけど。

今思えば女子力皆無？

乱数さんが取り扱ってるもの女性物ばかりだし、そういうのも気にした方がいいかな……？


「まーお昼だもんねっ。そうだね。気軽な所でいっか」


……ほっ。

良かった。

特に問題は無さそう。


こういう私生活に性格が出るって言うから、調べられたらキリが無いよ。



近くの店に入って、席につく。

うん。

全然普通に行く所だ。


『ところで、喫煙席じゃなくて良かったんですか？』

「え？煙草吸うの？」

『いや。乱数さんが……吸いますよね？煙草』


あれ？

もしかして違った？


『煙草の匂いがしたので吸うのかと』


甘い、香水？

か何かでだいぶ消されてはいるけど。


でも匂い的に、昨日の夜中か、今日の朝方に一、二回吸ってたはず。


「……ボクは煙草吸わないよっ。でも友人のオネーさんに吸う子がいるかな」


友人。

あ、そういえば事務所来た時たくさんの女の子たちがいたっけ。


なんだ。

それが移ってただけか。

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