アシスタント26 ページ28
夕食が終わると時間が空く。
私は毎日常備しているドーナツを取り出した。
『間食なんだけど……食べる?』
「ん?おードーナツじゃねぇか。そういや最近あんま食べてねぇな」
『え!?』
「え?」
ドーナツを、食べてない?
『こ、こんなに美味しい物を食べないで……生きていけるの!?』
「いやドーナツに何を求めてんだよ……」
呆れ顔で言われるけど、そんなのは全く耳に入って来ない。
だってドーナツは美味しい。
昔、院長先生が買ってきて孤児院のみんなで食べたあの時から、ドーナツは好物だった。
一郎くんの分もあったんだけどなかなか帰ってこなくて……。
このままじゃ駄目になっちゃうからって、二郎くんや三郎くんと三人で分け合った記憶も懐かしい。
そんな思い出に浸りながら、ドーナツを並べる。
イチゴ、チョコ、ポンデリングと種類は豊富だった。
『帝統何味にする?』
「そうだな。じゃ、このクリーム入ってるやつ」
『オケー。好きなの?エンゼルクリーム』
甘っとろくて男性は興味無いイメージあるけど……。
「いや、こいつは穴空いて無くて多そうだから」
『あ、そう』
質より量なんだね。
ドーナツは穴が空いてるから可愛いのに。
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黒羽ひみと(プロフ) - アスカさん» 本当ですね汗。教えていただきありがとうございます!直しておきます。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 451dd01b35 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - すみません。27話から一気に30話になってますよ。 (2019年10月5日 0時) (レス) id: 1b47d3033b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒羽ひみと | 作成日時:2019年8月16日 9時