検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:138,562 hit

アシスタント12 ページ12

夕方六時。

通常勤務なら、そろそろ帰宅の時間だろう。


"小生"は、人を観察するのが好きだ。

観察して、その人の人生を想像する。

そして今の時間帯は、それに打って付けだった。


『はい、Aです。大丈夫ですよ』


話をしていれば、電話をする女性。




今、乱数の事務所から出て来たな。

乱数が女性を事務所兼、自宅に連れ込むことは珍しいことではないが……。


彼女は、どんな人間なんだろう。


耳だけを傾けながら他所を向く。

どこのどんな人との電話だろうか。


想像してみよう。


『心配いりません。仕事は順調です。はい。お母様には感謝してます』


お母様、か。

どこかのお偉いお嬢様……。

それともそれを装っている者だろうか。


『私を引き取って面倒を見てくれたことには、恩を感じています。……中王区から出してくださったことにも』


前髪で顔が隠れているため、表情は見えない。


『?働き場所、ですか』


女性は後ろを振り返り、乱数の事務所を確認する。

……乱数の元で働いているのか?


おかしい。

俺の記憶では、乱数は誰かを雇ってはいなかったはずだが。


『はい、そうです。飴村乱数さんの』


…………何か、裏がありそうだな。


『…………はい?乱数さん、が……"The Dirty Dawg"のメンバー……?』


明日少し、乱数を揺すってみるのも良いかもしれない。

アシスタント13→←アシスタント11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
217人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , 飴村乱数   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒羽ひみと(プロフ) - アスカさん» 本当ですね汗。教えていただきありがとうございます!直しておきます。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 451dd01b35 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - すみません。27話から一気に30話になってますよ。 (2019年10月5日 0時) (レス) id: 1b47d3033b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒羽ひみと | 作成日時:2019年8月16日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。