アシスタント11 ページ11
仕事はまだ続いてるから、長居してるわけにもいかない。
といっても、元々は一人でやっていた作業。
たぶん普通の企業とかに比べたら少ない方だ。
デザートを食べ終えると、私たちは事務所に戻って作業を再開した。
「そーだ、A」
『?はい。何でしょうか』
「明日は来なくていいよ」
え。
え!?
『あの……?私、なんか』
「わっ、初めて叱られた子供みたい!安心してよっ君が何かしたとかじゃないからさ」
そうなの?
じゃあ……なんで?
「明日ここに、友達が来る予定なんだよね!だから仕事はおやすみ!こういうこと多いと思うけど、慣れてね!」
なんて自由なんだろう……。
私今一人暮らしだから、給料不安定だと厳しいんだけど。
いや、でもここ受けたのは私だしなぁ。
『分かりました。慣れます』
「うんうんっ。物分りの良い子は好きだよ!」
あ、はは。
そんなので好かれても。
それに私は別に、そこまで物分り良い訳でもないしね。
ただ今は色々事情あって、せっかく受かったここを離れるのは惜しい。
あの人との誓約も、"一ヶ月以内に職場を見つけ出すこと"だったからね。
『乱数さん、私を拾っていただいてありがとうございますね』
小声でそうお礼を言った。
217人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒羽ひみと(プロフ) - アスカさん» 本当ですね汗。教えていただきありがとうございます!直しておきます。 (2019年10月5日 14時) (レス) id: 451dd01b35 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - すみません。27話から一気に30話になってますよ。 (2019年10月5日 0時) (レス) id: 1b47d3033b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒羽ひみと | 作成日時:2019年8月16日 9時