【ヒプマイ】私はただのオネーさん【飴村乱数】

31.不思議 ページ31

女の人たちにするような、紳士的振る舞いとは違う。

なんというか……ヤンチャな子供？

他二人も前に会ったときより、精神年齢低く見える。

男の人同士ってこういうものなのかな。


「AさんAさん」

「？はい、なんですか」

「今日は随分と可愛らしい格好されていますね」


え！？


あ、あー。

この髪型と、服のことかな。

それと化粧もしてるんだっけ……？


「乱数ちゃんが暇だからって、お洒落してくれたんです」

「なるほど、これは乱数の趣味ですか」

「え。でも暇潰しって」

「これを暇潰しというのは無理がありません？」


それはちょっと私も思った。

けど、乱数ちゃんファッションデザイナーだし、このくらいは全然普通なのかも？


「俺分かったぜ！見られたくなかったのって、部屋じゃなくてAだろ！」


うえ！？

ま、まさか乱数ちゃんが私を閉じ込めてることが……？


「はは、乱数にもそういった独占欲があったとは小生意外でした」


……？

はい？


「あ、じゃー彼女だったのか」

「それでしたら隠していても不思議じゃないですね」


いやいや。

というか乱数ちゃんさっきから何で何も言わないの？

って、あれ。


閉まる扉と、久しぶりに聞く鍵の音が聞こえた。


え、なん、なんで……？

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