EP.33 ページ37
sh side
あの日あのパン屋へ寄ったのは、ただの偶然だった。
…やけに人いんな、あの店
たまたま街に出てて、やけに人気の多い店があったから興味本位でそのドアを開けた。同時にカランカランｯと風鈴がなって、君が、なながこちらを向いた。
これが最初の出会いだった。
『いらっしゃいませ！1名様ですか？』
清らかで澄みきった、それでいて芯のあるその声に思わずフリーズする。
sh「……ぁあ、はい。」
ここはパン屋兼カフェのようで、俺は席へと案内され、流れに身を任せることにした。
接客をするななも、初めは警戒してばかりだったが少し話をしてみると面白いやつで、俺は女は媚びてくるから嫌いだったけど、ななのことはどうしても嫌いになれなかったし時折見せる花のような笑顔が好きだった。
変わったやつもいるんだな、…あぁ、変装してるから俺がWT国幹部だと思ってないのか。
そんなことを考える中、俺が幹部だと分かったら媚びてくるんじゃないかということも一瞬脳裏によぎったが、何故だろう。ななはそんなことないか、とすぐに切りかえた。
そのうち店に通うようになり、ななと話すのも毎日の日課となっていった。
…しかし半年ほどしたある日、ななは姿を消した。それも、何も言わずに、だ。どれだけ必死に探したってどこにもいなくて、諦めかけてたあの日だ。ｼﾞｼﾞｯと、あのインカムが入ったのは。
〈Aのことで話が…〉
……A
その名前に一切の聞き覚えはなかった。でも何故か、スマイルに声をかけていて、早足で医務室へと向かった。
sh「……なな…？！((ﾎﾞｿｯ」
そこに居たのがななにそっくりな……いや、ななだった。
何故ここにいるのか、なぜ何も言ってくれなかったのか、聞きたいことは山ほどあったはずなのに、そんな時すら無駄だと思った。
俺はもうなな…いや、Aのことを絶対に離したくない。
離さねぇからな。
sh side endーー。
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お久しぶりです、作者の白瀬です。
沢山のコメントやアンケートの回答、見させて頂きました。ご協力ありがとうございました。どれも温かい言葉ばかりで、本当に嬉しいですし、感謝しかありません。色々考えた結果、更新し続けることを前提に、更新できる時に、できるだけしていく、という考えにまとまりましたことをお伝えさせていただきます。
こんな作品でも応援してくださる皆様、心から感謝しています。
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みるくぱん - （前コメに入り切らなくて書きました）このお話、とてもおもしろくて大好きで、それでいて読みやすくって、エ夫されてて。私も夢小説書いてるんですけど作者様は私のあこがれです！！これからもずっと応援してますっ！！！ (2023年4月10日 13時) (
レス) @page46 id: 8939955483 (このIDを非表示/違反報告)
みるくぱん - このシリーズ大好きです！マジで好きです！（突然の告白）無理しないで、更新は作者様のぺースで大丈夫ですよ！！いつまでも待ちます！！体調にはお気をつけて！作者様の健康を祈ってます！！（いやそこは「健闘を祈る」だろｗと書いてて思いました）長文失礼しました！ (2023年4月10日 13時) (レス) @page46 id: 8939955483 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑ちゃぬ - 作者様が何年経っても更新しなくても我々は待ち続けます！それが読者にできる「約束」なので！！ (2023年3月17日 23時) (レス) @page43 id: b2c2939cca (このIDを非表示/違反報告)
エモンガ - 心臓病.......!?大丈夫なんですか！？でも、自分のペースで投稿できればいいですので！体調気を付けてください！ (2023年2月27日 6時) (レス) @page43 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
和田 - 無理をしないでください。自分のペースで更新で大丈夫です。まずは自分のお身体を優先してください。 (2023年2月20日 7時) (レス) @page43 id: cc3df3c946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白瀬さん。 | 作成日時：2022年9月4日 20時
