最年少幹部と番犬 2 【文スト】

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首「時にAちゃん。君は此で良かったのかい？」


首領はオフになると私のことを名前で呼ぶ

きっと今は、首領としてではなく、ただの森鴎外として聞きたいことがあるのだろう


A「何が？」


首「本来なら、今回の首謀者、椿君のような反応が正解なのだよ
だから君はポートマフィアを捨てて、メメントモリに移籍すると云うのが、正しい流れだった
でも、君は此方に戻ってきた。それは何故だい？」


少し俯いて考える


A「確かに、それが正しい反応かもしれない
ポートマフィアは、私にとっては恨むべき組織でなければならないから。でもそれは、先代首領のポートマフィアであって、森さんの代のポートマフィアじゃない」


首「本質は変わっていないよ」


蒼と同じことを云うなぁ
そう思って、小さく笑った


A「そうだね
だから、もう少し早くに蒼が迎えにきてくれれば良かった
そうすれば、私は迷わず彼の手を取れたから

でも_____________」


次はちゃんと前を見て答える


A「しょうがないよ
敵側につくことが出来ないほど、あの時、太宰さんを刺せないほどに、私は、此処の人達が大好きになっちゃったんだから」


森さんは目を見開いて此方を見る


首「それだけかい？」




A「うん。それだけ
それだけのことなんだよ。それだけの事しか、ないの」




そう云うと、森さんは優しく笑って頬杖をついた


首「そうかい」


そしてまた、優しく云うのだ


首「おかえり。Aちゃん」








A「うん！ただいま！森さん！」

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