【第一章】5話 ページ6
アラン「……わかった。」
カルム「!」
マノン「それって……サクラさんと一緒に旅ができるってこと!?」
アラン「………………あぁ。強くなれるのならなんだってする。」
サクラ「やったぁ!!!!ありがとさん!!」
サクラは嬉しそうにニシシと牙を見せて笑った。
マノンも自分のことのように嬉しそうにはしゃいでいた。
アラン「だが条件がある。」
カルム「!」
アランの言葉に、マノンはピタッと止まる。
サクラ「もちろんええよ〜なんでもこいや!」
アラン「まず一つ、目的、お前が言う事柄。それを優先で旅を進めること。」
サクラ「もちろん!アランの事柄優先でな!」
アラン「二つ目、それを進めるのは、お前と俺だけにしてくれ。」
カルム「つまり俺達はお留守番ってことだね。」
マノン「えぇー!!なんで!?」
マノンは不満げに頬を膨らませる。
カルム「そうは言っても……俺も手伝えば色々と便利だよ?情報だって集めやすいし、いざという時は助け合えるかもしれないだろ?」
アラン「………とにかく、この2つを守ってくれ。」
アランはバツが悪そうに話をそらす。
サクラ「はいよ〜!それくらいの条件やったらおちゃのこさいさいやで!」
カルム「なんでこんなことに……」
サクラ「さてと、早速出発やぁ!!」
そういった直後、何かの電子機器の音が鳴り響く。
アラン「!……待て。」
アランはみんなから少し離れた場所でホロキャスターを開ける。
アラン「アランです。」
『次なる目的地だ』
アラン「わかりました。それと………」
カルム「……彼、どうしたんだろう。」
マノン「アラン……たまにこんな風にあの機械で他の人と会話してるんだ。」
カルム「彼の名前、アランって言うんだね。…話っていうのはやっぱり……あの「事柄」の事かな……」
マノン「……多分そうだと思うけど……でも、どうしてあんなに隠そうとするのかな……」
マノンとカルムはヒソヒソと話し合う。
アランは通話を終え、ホロキャスターをしまう。
サクラ「次の目的地は遺跡か!結構近いところにあるやん!!」
アラン「っ!」
アランは驚き、後ろを見ると、サクラがすぐ後ろに立っていた。
アラン「…いつから聞いていた……!?」
サクラ「『アランです』の所から」
アラン「それ最初からだろ……」
サクラ「それより、今のがおめーの目的、やりたい「事柄」なんけ?」
アラン「あぁ。」
サクラ「よっしゃ!それじゃあ行くか!…マノンはここにおいていくつもりなん?」
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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時