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【第三章】34話 ページ35

サクラ「主人〜!ポケモンのふえ持ってきたで〜!!」
数分後、花火を楽しんだ一行は7番道路の橋の前で待っている主人の元へやってきた。
主人「皆様…!お待ちしておりました……!ふえを取り戻してくださったのですね……!」
サクラ「もう夜中なのに待っててくれてホンマにおおきに!」
マノン「ふえ、持ってきました!これでカビゴンを起こしてあげてください!」
マノンは主人にふえを渡す。
主人「ありがとうございます…!これで橋の上のカビゴンを起こせます!」
アラン「なら一刻も早く起こした方がいいな。」
主人「はい。すぐに始めましょう。」
そう言うと主人は橋の上で眠っているカビゴンの前に立ち、ポケモンのふえを吹き始めた。ふえは優しい音色をゆったりと奏でる。
しばらく聞いているとカビゴンが目覚め始めた。
カルム「あ!カビゴンが起きた!」
サクラ「よっしゃ!やっと橋を渡れるで〜……」
アラン「……おい待て!様子がおかしい…!」
突然、カビゴンがむくりと起き、サクラ達の方をじっと見つめると、雄叫びをあげた。
「グォォォオオオオオ!!!!!」
サクラ「うおっ!?なんやなんや!?」
カルム「まさか……寝ぼけて俺達のことを敵って思ってるんじゃ……!!」
サクラ「まずいな……あいつはノーマルタイプやからなぁ……わしの持っとるポケモンは相性悪そうやわ……ん?」
サクラがそうつぶやきながらモンスターボールを見つめていると、マノンがカビゴンの前に立っていた。
アラン「マノン…!お前何を……」
マノンはポケットからモンスターボールを出して手に持っていた。
マノン「…………大丈夫。よし…!」
サクラ「!おめーまさか…!!」
マノンは何か覚悟を決めたようにモンスターボールを投げた。
投げたモンスターボールはカビゴンにあたり、音を立てて開く。
カビゴンはモンスターボールの中に入っていき、再びボールが閉じた。
ボールは橋の上に落ちると数回動いたが、やがてカチッと音がすると動かなくなった。

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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時

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