【第三章】31話 ページ32
「ワフッ!!」
カルム「はぁ……はぁ………やっぱり早い……」
アラン「…………よくみたらこの庭、向こう側が行き止まりだな。」
マノン「えっ?」
不思議そうに首をかしげるマノンには目もくれず、アランは説明を続ける。
アラン「………そこにおびき寄せれば簡単にトリミアンを確保できるはずだ。」
サクラ「確かにこの庭は迷路みたいになっとるなぁ。」
サクラがうなずく。この庭は迷路やパズルのようになっており、奥はくぼみのようになっており。壁に追い詰められそうだった。説明を聞いて理解したマノンは目を輝かせる。
マノン「アランすっごい!頭いい!!じゃあさっそくおびき寄せようよ!」
カルム「4人いるからなんとかなりそうだね。」
アラン「あぁ。行くぞ。」
カルムとマノンはうなずき、サクラはニヤリと笑った。
カルム「よし……俺はこっち先に行くから。サクラとマノンは反対側から追い詰めて。壁においやったらアランが捕まえて!」
サクラ「了解!」
アラン「あぁ。」
マノン「おっけー!任せてよ!」
カルム「頼んだよ。」
カルムはそう言うと、左側の壁の方へと向かう。
一方、サクラとマノンは右側へ向かう。
カルム(さぁ、動いてくれよ……)
カルムはじっとトリミアンを見つめながら歩く。
すると、トリミアンは左右から追い詰められ、四人の作戦通り、くぼみのある方向へ移動した。
カルム「よしっ!」
サクラ「アラン!今や!!」
サクラの合図と共にアランは壁に追い詰められたトリミアンを優しく捕まえ、抱きかかえる。
アラン「ふぅ……捕獲完了だ。」
アランが安心したのもつかの間、トリミアンは暴れ始めた。
アラン「あっ……こら、暴れるな。」
アランは暴れるトリミアンに少し動揺しながらも、しっかりと抱きかかえる。
マノン「早くお姫様の所に連れて帰ろうよ!」
カルム「だね。」
アラン「あぁ。」
一行はトリミアンを連れてレムリアの元へ向かった。
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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時