【ポケモン】桜前線 (ページ4)

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【第一章】3話ページ4

アラン「もういいだろ。戻れ、リザードン。」
アランは立ち上がり、モンスターボールにリザードンを戻す。
マノン「えー！もっとサクラと話したいよー！！」
アラン「ダメだ。俺はもっと強くならなければならない。リザードンともっとメガシンカを極めなければならない。」
マノン「ぶぅー……」
マノンは不機嫌な顔をしたが渋々アランについて行こうとする。すると、
サクラ「……なぁ、アラン。」
サクラがアランに再び話しかける。
アラン「……なんだ。」
サクラ「おめー、さっき言っとったやろ？強くなりたいって。」
アラン「あぁ。」
サクラ「せやったらさ……わしとジム戦一緒に挑まへん？きっとアイツも歓迎してくれるはずや。」
マノン「ジム戦！？楽しそう！！やるやるー！」
マノンは目を輝かせていた。しかし、アランはただ一言、
アラン「……断る。」
と告げた。
アラン「俺にはやらねばならないことがある。だから、他のことに時間を費やしている暇はない。」
サクラ「…そっかぁ……じゃあさじゃあさ！！わしもその事柄に手伝ったらジム戦一緒にやってくれるん！？」
サクラのまさかの一言にアランは少し驚いたような様子を見せる。
アラン「…何故そうなる…」
サクラ「だってアラン、その事柄を一人でやろうとしてるんやろ？一人より二人の方が何かと便利やしな！」
アラン「…………」
アランは何も言えず、無表情のまま黙っていた。そんなとき、遠くから走ってくる人影が見える。
？？？「はぁ…はぁ…やっと見つけた…お隣さん……俺を置いて急にどんに乗って飛んでいくから探すの大変だったんだよ？」
サクラ「いや〜わりーわりっ！！遠くでシビれるバトルが繰り広げられていたからつい！」
息を切らしてやってきたのは黒いサングラスを乗せた赤いハンチング帽、青いフルジップジャケットに黒のミディアムヘアの青年だった。
マノン「あれ？サクラの知り合い？」
サクラ「そそ！おんなじ旅をしてるカルムやで！！」
カルム「どーも。俺はカルム。お隣さん…サクラとジムバッジを集める旅をしてるんだ。」
マノン「あたし、マノンっていいます！こっちはハリさん！」
「リッマ！！」
カルム「マノンにハリさん……良い名前だ。こちらこそ、よろしくね。」
カルムは爽やかな笑顔でマノンに接する。
アラン(…だからさっきわし「ら」って……)
サクラ「…ああそうそう！それで！アランのやるべき事柄！わしらも手伝うからジムバトルやらへんか！？」