【第三章】28話 ページ29
マノン「わぁ……綺麗……」
アラン「……確かにな。」
宮殿内は豪華絢爛な造りになっており、壁には絵画が飾られていた。
カルム「凄いな……」
サクラ「おっと、見とれてる場合やないで。パルファム宮殿の主人…お嬢様の登場や。」
宮殿に目を向けず、サクラは向こうからやってきた人物を見つめる。
アラン「……あぁ、そうだったな。」
アランもサクラに続いて視線を向ける。
そこには、ドレスを着た美しい女性が立っていた。
レムリア「お待たせしましたわ。あたくしこそパルファム宮殿の姫、レムリア・フォン・パルファムですわ。」
カルム「……俺はカルムです。」
アラン「……アランだ。」
カルムとアランは軽く自己紹介する。
マノン「えっと……マノンっていいます。こっちはハリマロンのハリさん!」
「リィマ!!」
マノンはハリさんを見せて自己紹介をする。
サクラ「噂に聞いていたが……おめーがパルファム宮殿のわがまま姫か……」
レムリア「そこ、口を慎みなさい。あたくしにそんな口を叩くなんていい度胸ですわ!!」
レムリアが扇でそう呟いたサクラを差す。
サクラ「おっと失礼しました姫君。つい口が〜」
サクラは悪びれもなく言う。
レムリア「ふんっ。まあいいわ。それで、あたくしになんのようですの?おやつの時間が近づいているのでお早めに。」
アラン「そうか。なら単刀直入に。…ポケモンのふえを返してくれ。」
アランが一歩前に出てそう告げると、レムリアは眉をひそめた。
レムリア「……お断りしますわ!このポケモンのふえはあたくしの物!欲しかったしなによりポケモンのふえも長い間使われておらず可愛そうだったのであたくしがもらってあげたまでですわ!」
カルム「ひ、人の物奪って自分の物にしてるってことか…!?」
カルムが驚いたように言うと、レムリアはため息をつく。
レムリア「はぁ………いくら出せばいいのかしら?」
カルム「えっ……!?」
レムリア「メイド!!」
メイド「はい。」
レムリアがメイドを呼ぶと素早く動き、奥の部屋に入っていった。しばらくして戻ってくると、そこには金銀財宝のお宝が山のようにあった。
レムリア「さあ!これだけのお金があれば足りるかしら?好きなだけ取りなさい!だからポケモンのふえは諦めて帰るといいですわよ!!」
姫にそう言われ、皆が動揺する中、サクラは金銀財宝をじっと見つめる。
サクラ「ふーん……こん中から2割とってもかなりの大金になるなぁ。……さて、おめーら、どうする?貰う?」
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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時