【ポケモン】桜前線 (ページ26)

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【第三章】25話ページ26

サクラ(………少し探るか…)
サクラはそう考えながらいつものようにアランに話しかける。
サクラ「なぁ、おめーは強くなりたいって前に言ってたやんね？」
アラン「……あぁ。強くならなければいけない……強くなるために……俺はカロス地方のメガシンカを使えるトレーナーを倒して……最強になる。」
歯を食いしばってそう告げるアランにサクラは顔色を変えずに笑顔で質問をする。
サクラ「どうして強くなりたいんや？」
アラン「強くならなければ………何も守れない。」
アランがそう言った瞬間、サクラがぽつりとつぶやいた。
サクラ「強くても、守れないものはあるで。」
アラン「……！」
サクラ「……なーんて！強くなりたいっていう目標、叶うとええな〜！」
アラン「……あ……あぁ。」
アランは驚いたような表情で返事をする。サクラの声は、今まで聞いたことのないような何処か冷たく、低く、そして重かった。
その頃、マノン達は…
マノン「はやく帰ってこないかな〜」
カルム「ゆっくり待とうよ。俺は待つのには慣れてるからね。」
入口の前で二人、話をしながら待ちぼうけていた。
マノンが遺跡の入り口を見ていると、２つの人影が見えた。
マノン「ん？…あ！アラン！サクラ！！」
サクラ「おー！マノンにカルム！わざわざお迎えご苦労さん！！」
カルム「あはは……ずっと入り口の目の前にいたけどね……」
サクラ「マノン〜！待たせて悪かったな〜」
マノン「ううん！大丈夫！早く次のジム行こうよ！！」
アラン「………あぁ。」
こうして、4人は遺跡から離れ、再びショウヨウシティへと向かっていくことになった。

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マノン「……………………」
歩きながら色んな話をしていると、マノンがサクラの事をじっと見ていた。
カルム「どうしたのマノン？サクラのことじっと見て……」
マノン「あ、いや……なんでもないよ！！そのー…」
マノンがしどろもどろにボソボソ話していると、サクラが反応する。
サクラ「おん？わしがどしたんや？」
マノン「な、なんでもないよ…！…身長高いなぁって」
サクラ「あー確かになぁ！わしは背が高いなぁ〜アランとカルムよりもだいぶ高いかもなぁ！」
アラン「確かに言われてみればそうだな。」
サクラ「そういや初対面でマノンは凄いわしにビビってたけぇこんなに心を許してくれると思ってへんかったわ〜！」
サクラがそう言い、シシッと笑うと、マノンが覚悟を決めたように話しかける。
マノン「サクラ！…お願いがあるの。」