【第三章】24話 ページ25
サクラ「！この音は………」
アラン「……少し待っていろ。」
そう言うと、アランはみんなから少し離れた場所でホロキャスターを開ける。
カルム「………あのときの…」
サクラ「『事柄』の時間か。また調べ物か〜……あと、アラン…そんなに離れんでもええのにな〜」
カルムは苦笑いを浮かべ、サクラは笑いながらアランの方を見る。
マノン「またあたしにはナイショなんでしょ？なんか寂しいな……」
サクラ「まあしゃーないわ！それがあいつの仕事やし。わしもそれに従っとるだけやもん！こればかりは約束やからね。」
マノン「むー……」
アランはしばらくするとみんなの元に戻って来た。
アラン「……悪いな。」
カルム「いや、大丈夫だよ。それより……」
アラン「あぁ。サクラ、来い。」
サクラ「あいよ〜それじゃ、行きますか〜！」
カルム「俺達も来れるところまで行こうか。」
マノン「うん！」
「リマー！」
サクラ達はアランに連れられて、遺跡と向かう。
そしてしばらく歩くと、遺跡の入り口の前に着く。
アラン「マノン、ここで待ってろ。」
マノン「は〜い…あたしにも教えてくれてもいいのにな〜……」
カルム「まぁ………こればかりは仕方ないよ…」
アランはサクラを連れて遺跡の中へと入って行く。
マノン「……ちょっと心配だけど、仕方ないか……」
残されたマノンとカルムは入り口の前でポツンと立ち尽くしていた。
その頃、アランとサクラは薄暗い通路を進んでいく。
サクラ「さてと………ここにおめーの探しとるもんがあるんけ？」
アラン「あぁ。あの方のご命令だ。」
サクラ「ふぅん……。」
サクラはつまらなさそうな顔をしながら歩き続ける。
サクラ「ここも結構広いなぁ〜」
サクラが辺りを見回しているうちに奥に着く。
そこには大きな扉があった。
サクラ「さてと……アランのキーストーンでここも開くんやろ？」
アラン「あぁ。」
そう言ってキーストーンを扉にかざすと、扉はゆっくりと音を立てて開き始めた。
サクラ「ほぉ〜……」
サクラは興味津々といった様子で中に入る。
その部屋はとても広く、天井は見えないほど高い。
そして、部屋の中央には台座があり、そこに1つの石が置かれていた。
アラン「……よし、見つけた。」
サクラ「これでやるべきことは終了け？」
アラン「あぁ。ひとまずは…な。」
サクラ「……………………」
サクラ(………今やな…少し探るか…)
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作者名：ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時：2022年9月12日 22時
