【第三章】23話 ページ24
【第三章 急がない私達は笛を吹く】
パンジーと別れた後、サクラ達はのんびりとショウヨウシティへと向かっていた。
サクラ「いやぁ……ほんとにえぇ天気やなぁ……」
マノン「だねー!」
「リーマッ!」
カルム「そういえばサクラ、タマゴ、どう?そろそろ孵りそうかな…?」
サクラ「んー……まだっぽいんよな〜…」
サクラ達は気持ち良さそうに空を眺めたり、何気ない会話をはさみながらのんびりと歩いている。
サクラが抱えているタマゴはまだ孵化しないのか、何も反応を見せていない。
アラン「……このタマゴはいつ何処で拾ったんだ?」
サクラ「冒険を始めたばっかに草原で見つけたんよ。…雑に投げ捨てられてて泥だらけやったんよ。ざっと……2年前やね。」
マノン「2年も!?」
カルム「もうそんな月日が経ってたんだね………」
カルムはそうつぶやき、目を細める。
アラン「……サクラ、大切にしてるみたいだが……そこらに拾ったタマゴなんだろ。…どんなポケモンが生まれるかわからないはず…それなのに何故2年も手に持っている。」
サクラ「この子は絶対にわしが育てたいんやって思っとるんよ。それに……おめーが言っとるんは『厳選』のことやろ?…わしにとってはどんなポケモンが生まれるかわからんっちゅーのは手放さない理由にはならへんからね。」
アラン「……そうか。」
タマゴを撫でながら話すサクラを見つめ、アランは納得したようにうなずく。
マノン「サクラって本当にポケモンのこと大好きなんだね!!」
サクラ「……おう!当たり前やんけ!!」
サクラはしばらくの間が空いた後に満面の笑みで答える。
そんなとき、電子機器の音が鳴り響く。
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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時