【ポケモン】桜前線 (ページ20)

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【第二章】19話ページ20

ジム戦後、マノンはフィールドから出ると、そこにはカルム達が待っていた。
カルム「あの…マノン、そのー……」
マノン「………あはは…負けちゃった。」
マノンは心配そうに見つめるカルムに向かって笑顔を作りながら話す。
カルム「………………」
サクラ「……マノン。」
マノン「や、やっぱりビオラさんは強かったな〜！あたし全然歯が立たなくて……！それに……」
マノンは堪えきれなくなり目から涙が流れ出す。
マノン「っ……怖いし…緊張するし……負けると……こんなに悔しいんだね……」
カルム「……………」
マノン「……アランもサクラもカルムも……みんな凄いなぁ…どんなに強いトレーナーにも一人で挑んで、勝って…」
そう話すマノンにカルムはうろたえていると、やがてアランが話し始める。
アラン「………俺は一人で戦っているわけじゃない。お前だって、ハリマロンとフラベベが居るから頑張れる……だろ？」
マノン「……うん…！ありがとう………！やっぱりアランはあたしの理想のトレーナーだね。」
アランの言葉を聞いて、マノンは涙を拭って笑みを浮かべる。
サクラ「おぉ〜よかったなぁアラン！理想のトレーナーやって！」
サクラが茶化すと、アランは咳払いをする。
アラン「コホン…あー…えっと…バトルの動きは悪くなかった。ただ、どくどく持ってるんだったらそれを使って動きを鈍くするとかつるの応用を…って聞いてるか？」
マノン「ンフフ〜♪」
そう言うアランを見てマノンは嬉しそうに微笑む。
マノン「あたし決めた！もっと皆のバトルを見て勉強する！そしたらまたジム戦に挑戦してみる！」
カルム「……そうだね。それがいいよ。」
マノンはアラン達に向かって微笑んだ。
サクラ「さてと、勝負も終わったし、一緒にお菓子でも食べるか〜！ハリさんとフラちゃんの分もあるで〜」
「ベベ〜！」
「リィマッ！！」
サクラがそう提案すると、ハリさん達は嬉しそうに鳴き声をあげる。
カルム「それ、ポケモン用のポフレでしょ。」
サクラ「大丈夫や！大丈夫！ちゃんと人間用もあるさかい！あ、アランも食おうや！」
アラン「俺はいい。少しジムに戻る。」
サクラ「忘れもん？気ぃつけてな〜！」
アランはそう言うと、ハクダンジムへと戻っていった。
サクラ「マノン、カルム、わしらは向こうのベンチで座って食べとこか！」
マノン「うん！行くよハリさん！」
「リマッ！」
カルム「わかった。」
カルムとマノンはサクラについていき、近くにあるベンチへと向かった。