【第二章】18話 ページ19
ビオラ「……よく戦ってくれたね、アメタマ。あとはこの子に任せて……ビビヨン!!」
ビオラの2体目は蝶々のような羽を持つ虫タイプのポケモンだった。
マノン(うわ……綺麗……)
ビオラの美しい姿に見惚れるマノンだったが、すぐ我に返ってフラちゃんをボールに戻す。
マノン「お願い!ハリさん!!」
「リィマッ!!」
隣で見ていたハリマロンがバトルフィールドに立ち、ビビヨンを見つめる。
ビオラ「ビビヨン!かぜおこし!!」
ビオラのポケモンであるビビヨンは羽を激しく動かし、風を起こし始め、攻撃をする。
マノン「ハリさん!!つるのムチ!!」
マノンが指示を出すと、ハリマロンはつるを伸ばし、風の攻撃を避け、攻撃をする。
マノン「……!」
しかし、相性が悪く、ビビヨンには全く効いていない様子だった。
ビオラ「ビビヨン!まとわりつく!!」
ビオラのポケモンはハリさんに近づき、ハリさんに巻き付いた。
「リ、リマリィ!?」
マノン「ハリさん!!」
ハリさんは慌てて振り払おうとするが、中々剥がせない。ハリさんはじわじわとダメージが蓄積される。
マノン「ハ、ハリさん!ミサイルばり!!」
「リ……リマ…!」
ハリさんは締め付けられながらもビビヨンに攻撃する。
ビオラ「ビビヨン!サイコキネシス!!」
ビオラは焦らず冷静にビビヨンに指示をする。
指示でビビヨンはハリさんから離れ、念力でハリさんを攻撃した。
「マァッ……!」
マノン「ハリさん!!」
ビオラ「とどめよ!!ビビヨン!まとわりつく!!」
サイコキネシスを食らって動けないハリさんに、ビヨンはまとわりつき、締め付け、攻撃をした。
しばらくしてビビヨンが離れると、ハリさんは力なく倒れた。
審判がハリさんを確認する。
審判「ハリマロン!戦闘不能!!よって勝者、ジムリーダー、ビオラ!!」
フィールド内に審判の声が聞こえる。
カルム「…………………」
観客席でカルムはまるで自分のことかのようにショックを受けていた。アランとサクラはただじっとフィールドを見つめていた。
マノン「…………ハリさん。頑張ったね…ありがとう……」
マノンは震えた声でハリさんをモンスターボールの中にしまう。そして、ビオラの方を見つめ、頭を下げる。
マノン「………負けました。」
ビオラ「……貴方と貴方のポケモンのコンビも悪くなかったわ。…もっと強くなってまた挑戦しに来てください。」
ビオラは優しい声色でマノンに話しかけた。
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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時