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【第二章】15話 ページ16

ジムの奥はフィールドのような作りになっており、そこには既にアランとビオラがいた。
フィールドにはメガシンカしたリザードンとビビヨンが対峙している。
カルム「この感じ……間に合ったようだね。」
サクラ「ビビヨンってことは…アランが一体倒したって所やろうね。」
カルム「でもビビヨンにはあの技があるから……油断はできないな……」
ビオラ「中々やるわね…!でも、この技はどうかしら?」
カルム「!……来る…!」
ビオラ「ビビヨン!まとわりつく!」
ビオラの指示を聞いたビビヨンはリザードンにまとわりついて攻撃をする。まとわりつかれたリザードンは動きが鈍くなる。
アラン「っ……!」
ビオラ「さぁ!君ならどうする?」
リザードンはビビヨンにまとわりつけられ、じわじわとダメージも減っていく。
アランは焦った様子を見せながらも考え抜き、リザードンに指示を出した。
アラン「…リザードン!フレアドライブ!!」
指示を聞いたリザードンは体を炎で包みこみ、ビビヨンを弾き飛ばす。
リザードンも反動でダメージを受けたが、耐えきっていた。
ビオラ「なるほど…!対策できてるわね!!いいんじゃないの!でも、私も負けないわよ!ビビヨン!サイコキネシス!!」
ビオラのビビヨンは空高く舞い上がり、強烈な念波を放つ。
アラン「かえんほうしゃ!」
アランのリザードンは口から高温の火を吐く。その火力は凄まじく、ビビヨンはリザードンの技に包まれた。次の瞬間、激しい爆発音と共にフィールド全体に煙が舞う。
煙がなくなり、フィールド全体が見えるようになった。フィールドを見ると、ビビヨンは倒れていた。
ビオラ「……!」
審判「ビビヨン!戦闘不能!勝者、挑戦者アラン!!」
カルム「凄い…!!勝った…!!アランが勝ったんだ……!!」
ビオラ「……ビビヨン、ありがとう。ゆっくり休んで。」
ビオラは優しい声でビビヨンに話すとモンスターボールに戻す。
バトルを観戦していたカルムとマノンは嬉しそうに手を取り合って喜んだ。サクラはその横で安心したように微笑む。
ビオラ「……貴方は。いえ、貴方とリザードンは最高のコンビね!」
アラン「……いえ。オレ達はまだまだです……」
ビオラ「これからもっと強くなっていくわよ。私達みたいにね!」
アラン「……はい。」
アランはビオラの言葉に決心したような声で応える。サクラはそんな二人を見てニヤッとした笑みを浮かべる。

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作者名:ネコ辛ラーメン1234 | 作成日時:2022年9月12日 22時

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