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65. 目を背けた事… ページ22

寮に戻り、寝る準備をしてから私はベッドに潜った。

なんか最近疲れてしまう。

なんでだろ…

百合とすずらんっていうとても優しい“友達”…いや、“仲間”に囲まれてるのに。

普通なら幸せなはずなのに…

どうして私の心にはまだ穴が空いてるの…?

そして私は体が引きつられるように動いて、引き出しにしまっておいた涙でボロボロになったノート。

『探偵チームkz事件ノート』

を手に握っていた。

そっか…

自分でも隠そうとして目を背けてたことがわかった…

やっぱり私にはkzが必要なんだ……

でも、これ以上何もできないじゃん……!!

私は癇癪を起こすようにしてノートを放り投げた。

なんで…!?

どうしてみんなは私のことを信じてくれなかったの…?

仲間だったでしょ…?!

仲間ってのは、お互いを信じ合い、支え合い、ときに厳しくしながらも一緒に笑い合うってのでしょ…!?

出会った時から私のこと、若武は「お前は仲間だから」って言ってくれたじゃん…!!

あれは嘘だったの…?

もう…

意味分からないの!!!

どうしたらいいのよ!!

私は耐えれなくなり、あてもなく寮から飛び出した。

後ろから百合とすずらんが「彩っ!?」「ちょっ待って!」って言ってるけど頭に入らない。

そして適当に走って隣町の○○公園についた。

私は通った道を覚えてないから戻れなくて後悔した。

私は一旦ベンチに座った。

もう帰れないかも…

でも、このまま公園で何も食べずに餓死しちゃえばいいとも思ってしまった。

すると、何人かの足音が聞こえた。

私には関係ないしいいや、と思って顔を伏せていた。

でもその足音は私の前で止まったんだ。


____________________________________________


私はこの時は、まだわからなかった。

この足音の人たちのおかげでまた幸せな日が戻るとは…


_______________________________________

66. 足音の人達→←64. 2人のおかげ



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*すずらぷ* - y.mさん» コメントくださったのに返すのが遅くなり申し訳ございません。中学受験もう終わった頃ですかね。私は今中1で合格した学校に通えています。合格しようがしなかろうが、どちらの道も試練はあるので頑張ってください!(*^◯^*) (2021年3月18日 0時) (レス) id: 6249f36beb (このIDを非表示/違反報告)
y.m - 100%でした                                                 私も中学受験します (2020年10月18日 15時) (レス) id: 0165221a03 (このIDを非表示/違反報告)
*すずらぷ* - kz大好きさんさん» 番外編作りました!!楽しく読んでいただけた様で、とても嬉しいです。ここまで読んでくださりありがとうございました! (2020年10月11日 22時) (レス) id: bcc030ade6 (このIDを非表示/違反報告)
kz大好きさん - 番外編作ってほしい。あー楽しかった。もっといい作品書いてください。 (2020年9月2日 16時) (レス) id: 3ed8831ca6 (このIDを非表示/違反報告)
ラプンツェル - 上アヤ推しさん» コメントありがとうございます。長い間待たせてしまい、申し訳ございません。そして、なんとか最終話を書いて完結させていただきました!ここまで読んでくださりありがとうございました!! (2020年6月29日 23時) (レス) id: bcc030ade6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*すずらぷ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/20119/  
作成日時:2019年5月24日 19時

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