目が行く話

プレゼント ページ13

12月24日の午後2時半頃
突然、貴音から電話があった

要件を要約すると
『遥へのプレゼントが決まらない、助けてくれ』
との事
ギリギリまで悩んで、結局どうすればいいのか分からなくなってしまったらしい

夕方から遥の誕生日会かつクリスマス会まで特に予定はなかった為、それを承諾した私は一緒にプレゼントを選んでいたのだが…

こらまた一向に決まらない
もう1時間ほど探しているがどんな物にするかすら決まっていない

その為男の子目線の意見を聞いてみたら？
と言う私の提案により後輩のシンタローくんを呼び出した。…貴音は乗る気ではなかったが

貴音が居ると知ったら来ないかもしれなかったからそこは伏せておいた。ごめんね、シンタローくん。と心の中で謝罪会見しておいた

なんやかんやでシンタローくん待ちの間
ふと、貴音が思い出したように聞いてきた

貴「そう言えばAはアイツにあげないの？」
貴方「シンタローくんに？」

貴音の言うアイツとはきっとシンタローくんの事
皆でプレゼント交換する様には買ったけど、彼個人には買っていない

貴「だって好きなんでしょ」
貴方「…え」
貴「アイツの事、好きなんでしょ」

どうなのよ、っとひと睨み
いや、どうって言われても
確かに彼の事は好きだ。可愛い後輩くんだ

でも貴音の言う『好き』とは
『LOVE』であり『LIKE』じゃない
返答に困っていると、視界の端で見慣れた人影が

貴方「あ！シンタローくんだ！おーい！」

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