脇目も振らない話 (ページ46)

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熱2 ページ46

その中で1人
スポーツドリンクや薬箱、冷えピタ等手に持った彼は慌てた様子で駆け寄ってきた

シ｢そんな高熱なのに何で安静にしてねぇんだよ！｣
貴方｢ごめんなさい｣

色々と文句を言いながら私の額に冷えピタを貼ってくれる

シ｢あとこれ解熱剤。飲んだら少しは楽になると思うから｣
貴方｢ありがとう｣

水と一緒に渡された解熱剤を飲み込む
すると涙目になったマリーがとんでもない事を言い出した

マ｢A、死んじゃうの…？｣
セ｢大丈夫っすよ。今は熱が出ているだけっす。すぐ元気になるっすよ｣

その発言にセトが安心させるように答える
確かに今死にそうな表情はしてるけど、死なないよ、多分
でもそこまで心配させてしまったのか

ごめんね、マリー
熱が下がったら一緒に編み物でもしようね

キ｢食欲はあるか？お粥作るぞ｣
貴方｢…今はあんまり、でも少しは食べたいな｣

なら今から作ろう
とキッチンへと消えていく
私の分の朝食無駄にしちゃったな。ごめんね、キド

カ｢今日の分は多分コノハくんが食べてくれるよ。ね？コノハくん｣
コ｢？うん、A食べれないの？｣

そんな事を心配していた私に気がついたのかカノが提案してくれた
あ、そうか。コノハがいた
私は『お願い』と言うと嬉しそうに笑った

エ｢私24時間体制で見守ってますので、いつでも声掛けてくださいね！何かあれば直ぐにご主人呼びつけますので！｣

と頼もしいエネちゃん
シンタローが『何でオレなんだよ』って言ってたけど聞こえなかった事にしよう

ヒ｢熱、早く治しなよ｣
モ｢何か力になれる事があったら言ってね！！｣

…皆私の為にありがとう
嬉しくて思わず涙が出そうになった

エ｢とりあえず部屋でゆっくり休んでいて下さい！お粥できたらご主人に持って行かせます｣
シ｢だから何でオレなんだよ｣
モ｢お兄ちゃんって本当に馬鹿｣
シ｢はぁ？お前に馬鹿呼ばわりされたきゃねぇわ！｣

ぎゃーきゃーと口論が始まってしまい戸惑う私をそっとカノがリビングから出してくれた

カ｢1人で部屋行けそう？｣
貴方｢うん、大丈夫｣
カ｢そっか。じゃお大事にね｣

＊

部屋に着くなり早々にベッドへと潜り込む
解熱剤が効いてきたのか少し眠くなってきた
お粥ができるまでもう少しだけ寝よう

私はそっと目を閉じた

＊

コンコン
とノックをするが返事はない

シ｢A？入ってもいいか？お粥、持ってきたんだけど｣

…

だが返事はない
まさか熱で倒れてるのか！？
エネの奴何が24時間体制だ