今剣�� ページ32
「本当にきみはどこまでも驚かせてくれるな...」
呆れて包帯を巻きながらため息を吐く。
主は苦笑いをしていたが、ところどころ痛がっていた。
それもそうか...傷が少し深いし、岩融の処置は雑だったからなぁ。
「もう少し我慢してくれよ？後は固定するだけだ」
『あ、ありがとう鶴丸....まさか長谷部が遠征に行ってたとは...』
「きみが行けって言ったのに？」
『忘れてたんだよ！まぁ鶴丸が近くにいてくれたおかげで助かったけど...』
“鶴丸がいてくれたおかげで”
その言葉に、俺は底から湧き上がる快感に体を震わせた。
ああ....ああ！！俺は求められてる！！！
俺は主に必要とされてる！愛を注がれている！！
『？鶴丸？』
「....だからいつも言ってるだろ？俺を選んだらいつでもきみを守るし助けられるって」
『え？あ、う、うん？そうかもしれないけど...目が怖い』
「ああ、すまんすまん」
ニコリと笑って腕を軽く叩く。
やっぱり痛みは引いていないのか、表情を歪ませる主。
『いっつ....！！ちょ、優しくしてくんないかな...！？』
「優しくしてるさ。今剣よりは」
『そういうことじゃなくてー....』
不満そうに唇を尖らせる主に、勢いよく、でも優しく抱きつく。
『！？つ、鶴丸、今日はどうした？』
「んー？....甘えたくなったのさ。きみだってそんな時あるだろ？」
『あるけど....大丈夫か？何か変なもん食べたとか...』
「甘えたら心配されるとは心外だ....」
『燭台切に甘えればどうだ？あいつオカンだろ』
「男に甘えてどうするんだ！？...それに俺は、主じゃないと癒されない」
少し力を強めると、照れたようにそっぽを向く。
...お？今までになかった反応だな。
「主、照れてるのか？」
『照れてねーわアホ！！ったくタチの悪い....』
そう言いながら顔を赤らめるのはわざとか？
俺を試してる....いや、この主に限ってそれはないな。
無意識ってのは怖いもんだ。
『まぁ...別に嫌ってわけではない.....けど....』
ポツリと聞こえた彼女の声。.....聞き間違いじゃない。
「....ははははっ！！」
『...は！？な、何で笑ってるんだよ....』
「はは！いや、ふふ...こりゃ驚いたぜ！」
どうやらこの狂った物語は終盤に向かっているらしい。
「(悪いな、長谷部)」
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もへ(プロフ) - こんばんは初めまして！読ませて頂きました。とても続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください^^ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: 3a81a59490 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 88e0097a07 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ@毒占欲の人 - 全部読ませて頂きました！刀剣乱舞のヤンデレって良いですね。私も同じく書いているのですが、こんなに上手く行かないです。 (2019年1月9日 22時) (レス) id: 8c76c836b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 全話読みました。すごく良かったです！続きが気になりますし、審神者も刀剣も共依存になっているのでは？ということも思い浮かんできます。更新頑張ってください！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 7e18d65cd1 (このIDを非表示/違反報告)
篠霧 - ヤンデレ、ありがとうございます とっても好きです。頑張って下さい。 (2018年12月13日 21時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2018年11月12日 21時
