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【樹】
低血糖で緊急入院になったのは、初めてのことだった。
北斗のことは一旦兄貴に任せて、僕大丈夫だよ！なんていう北斗の頼もしい言葉にも後押しされて、しばらくは夜まで付き添わせてもらった。
少しずつコントロールが落ち着いてきたし、岩本先生も何かあったらすぐ呼ぶからと言ってくれたこともあり、今日はさすがに一回家に戻ろうかと考えていたくらいだった。
桃「あ、ごめん樹？Aなんだけどさ…」
青「ん？」
桃「とりあえず…一回病室戻れそう？」
青「あぁ、うん」
Aの分の洗濯だけしてから帰ろうと思ってランドリーで待っていれば、申し訳なさそうに声をかけにくる京本くん。
不思議に思いながら、言われた通りにAの病室へ戻ると、しょっぴーに抱かれてワンワン声をあげて大泣きするAの姿。
渡辺「ほら、A。パパ来たから。ね？だーいじょぶ。パパに代わろうな」
青「どーったの、A」
渡辺「んー…パパ、パパってそれしかねぇ…。しょっぴーじゃ嫌だったかぁ〜」
青「ごめん…。うわぁ、汗びっちゃんこじゃんかよ…」
「ケホッケホッ…ケホッ」
青「も〜…泣きすぎ。大丈夫」
洗濯は、諦めるか…。
しょっぴーも困り顔で、京本は受け付けません〜って…ちょっと笑ってるけど。
それからというもの、俺が離れようとすればこの世の終わりかと思うほどに大泣きするし、かろうじてしょっぴーは大丈夫だけど、岩本先生さえ受け付けない号泣具合…。
黄「よっ」
黒「A、大丈夫？」
青「うん。血糖はちょっとずつ落ち着いてきてる」
黒「A、遊べるー？」
青「それはもうちょっとだけ我慢かなぁ…」
残念そうな顔をする北斗だけど、自分もそうやってはしゃげない期間のことはよく理解している北斗だから、一緒にがんばろうね〜って声かけながらAの頭を撫でてる。
幼いながらに、Aの気持ちがわかってやれる北斗には心強さや頼もしささえ感じる。
黄「明日、仕事だろ？俺来るよ。夕方予定あるんだけど、休みだから15:00くらいまでなら」
青「めっちゃ助かる…。っと、しんどいな」
黄「喘息も？」
青「うん、昨日の夜くらいからね」
低血糖やら喘息やら色んなことが重なってA自身も不安なんだろうけど、俺も俺で不安だらけだった。
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しずか(プロフ) - お話書いていただいて、ありがとうございました！かん。さんのお話は、いつも本人の心情や周りの愛情こもった気持ちがとても素敵に書かれているなと思います。これからもお話の更新を楽しみにしています！ (2022年4月25日 22時) (
レス) id: 2e5c54c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - しずかさん» リクエスト、ありがとうございました！なかなか構想がまとまらず、お待たせしてしまってすみません。。。続編にてお話を上げさせていただいてます！リクエストに添えていれば嬉しいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2022年4月25日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ぷりんさん» リクエストいただきありがとうございました！時間がかかってしまいすみません(T ^ T)続編にて書かせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！ (2022年4月16日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ﾎﾟﾎﾟﾝさん» たくさんコメント書いていただきありがとうございます！(；ω；)とても嬉しかったです！また、しれっと公表した2つのお話のつながり、察知して気づいていただけて、ちょっぴりニヤニヤしてしまいました笑 これからも楽しんでいただける作品が提供できるよう頑張ります！ (2022年4月7日 23時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾎﾟﾝ(プロフ) - 長文にて失礼いたしました。これからも楽しみにしています😊 (2022年4月7日 14時) (レス) id: dde2180564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年1月23日 21時
