パパがいい！ ページ9
【大我】
桃「A〜？しんどかったねぇ。ビックリしたね」
「た…ちゃ…？」
1型糖尿病と診断されてから、しばらくは入院管理で治療を続け、パパと先生と、それに他の医療スタッフともたくさん練習を重ねて少しずつコントロールができるようになったA。
そんなAが、急なコントロール不良で緊急搬送されてきた昨日の昼過ぎ。
「おなかすいたぁ…」
青「んー？お腹すいた…？」
桃「おっと。ちょっと果物ゼリーでも食べよっかね」
お腹すいたぁ〜ってしきりに言うAは案の定低血糖になりかけていて、この血糖値のせいなのか、グズグズが止まらない。
病気のせいで聞き分けがよくって時々勘違いしそうになるけど、Aだってまだ5歳。
普段でさえまだパパやママに甘えたいお年頃なんだから、そりゃぁ体調悪い時は、特に甘えたくなっちゃうよね〜…なんて呑気に考えてた俺。
「じゅーす…」
青「ん、これでいい？」
「りんご…」
青「こっちね。…っと、ゆっくり飲んでよ」
少しずつ血糖は上がってきてくれてるものの、グズグズとご機嫌斜めな様子はその後もずっと続いていた。
ほかに体調が悪い前兆なんじゃないかと思って、少し注意深く見ておいてほしいっていう岩本先生からの指示。
とはいえ、もちろんAだけを受け持ってるわけじゃないから、日中はパパに任せっきりにしてしまうところは否めなかった。
夕方、樹が帰るくらいに鳴り響いたナースコール。
青「あ…京本くんごめん。A、戻しちゃって…」
桃「おっけ。すぐ行く」
病室に行くとAはだいぶ戻してて、これは俺だけでは対処できないと思って岩本先生を呼べば、絵に描いたような苦笑い。
グッタリと樹に体を預けて苦しそうに目を閉じるAの姿は、なんだか痛々しく思えた。
岩本「吐き気止め使おっか、さすがにしんどいっしょ。ちょっと…脱水気味だし、合わせて」
桃「準備します」
岩本先生の指示を受けて点滴を準備して。
いざ…ってなったら、突然火がついたように声を上げて大泣きをし始めたA。
いつもだったら絶対にこんなことなくて、点滴も採血も、針を使う危ないことってのは幼いながらに理解してるAはいつも大人しく受けているのに珍しい。
岩本先生も、俺の隣で驚いた顔をしていた。
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しずか(プロフ) - お話書いていただいて、ありがとうございました！かん。さんのお話は、いつも本人の心情や周りの愛情こもった気持ちがとても素敵に書かれているなと思います。これからもお話の更新を楽しみにしています！ (2022年4月25日 22時) (
レス) id: 2e5c54c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - しずかさん» リクエスト、ありがとうございました！なかなか構想がまとまらず、お待たせしてしまってすみません。。。続編にてお話を上げさせていただいてます！リクエストに添えていれば嬉しいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2022年4月25日 20時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ぷりんさん» リクエストいただきありがとうございました！時間がかかってしまいすみません(T ^ T)続編にて書かせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！ (2022年4月16日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ﾎﾟﾎﾟﾝさん» たくさんコメント書いていただきありがとうございます！(；ω；)とても嬉しかったです！また、しれっと公表した2つのお話のつながり、察知して気づいていただけて、ちょっぴりニヤニヤしてしまいました笑 これからも楽しんでいただける作品が提供できるよう頑張ります！ (2022年4月7日 23時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾎﾟﾝ(プロフ) - 長文にて失礼いたしました。これからも楽しみにしています😊 (2022年4月7日 14時) (レス) id: dde2180564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2022年1月23日 21時
