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【北斗】
ポトポト、ポトポト…そうやって定期的に落ちる点滴をただボーッと見てるだけ。
焦ったって仕方ないのも、劇的に身体が良くなるわけじゃないことも、全部分かってる。
分かってるから、今はただ治療に向き合うしかない。
どちらかといえば、ネガティブな理由。
渡辺「…つまんなそうだな」
黒「…つまないから…って、え、休み？」
渡辺「ん、休みだよ。今日、樹来られないんでしょ？」
黒「いや、知らない…。てか、もう…」
渡辺「子どもじゃないからそんな毎日来なくても大丈夫って？そんな寂しいこと言うなよ。…まぁ、気持ちはめっちゃわかるけどさ」
聞き慣れた声に目を向ければ、まさかの私服姿のしょっぴー。
てっきり勤務中なのかと思えば、思いっきり私服姿で、なにもキメていないしょっぴーで、そのせいなのか、なんだかこっちも気が緩む。
渡辺「なにそれ」
黒「…今日までに、やりたかった…テキスト」
渡辺「…ほどほどにしとけよ」
黒「止めないの？」
渡辺「生憎、白衣脱いでるんで」
黒「ハハッ。いいのかよ」
渡辺「明らか調子悪そうでっていうなら、そりゃ俺だって止めるけど…ねぇ。まだ熱あるでしょ！？ぐらいで止めちゃったら、お前しばらく一日中寝て過ごすしかなくなんじゃん」
できるうちにやっとけって、看護師らしくはない言葉をくれるしょっぴーに甘えて、どうしても今日中にやりたかったところだけ…少し、無理をして。
多分、ビビらずにこのくらいなら…ってその少しの無理ができたのは、しょっぴーがなにも言わずに、ずっとそばにいてくれたから。
なにかあっても、きっと味方のまま助けてくれるって、なんとなくそんな信頼があったから。
渡辺「あれ？おしまい？」
黒「ん…も、いいや…。やりたいとこまでは、できたし」
渡辺「ふーん。ならいいけど…しんどい？」
黒「ちょっと…気持ち悪い」
渡辺「吐きそ？…おぉおぉ、ちょっと待て」
ギリギリセーフ、なんてしょっぴーが苦笑い浮かべる頃には、一旦自覚してしまった吐き気があまりにひどくて。
これは副作用で…なんて、そんなこと分かりきってるんだけど、なぜかこの時の俺には、こうなってしまっていることが、ただ悔しくて。
渡辺「…ん、出せ出せ。スッキリするまで、思いっきり泣いたらいいよ」
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かん。(プロフ) - 真奈、さん» 申請いただきありがとうございます。リクエストに関しては全て対応をしている認識です。ご確認をいただけますと幸いです。作品を好きになっていただき、ありがとうございます☺︎今後とも、よろしくお願いいたします！ (12月1日 11時) (
レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - ご連絡ありがとうございますPrivatterでのフォロワーのみだったんですね…。逆に今からフォロしても承認されれば読むことは可能ですか？ 勝手ながら、早速フォローさせてもらいました。確認いただけると助かります、 (11月30日 23時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» なお、本編については全てPrivatterでフォロワー限定公開をしており、他の方もそちらでお楽しみいただいております。わざわざ、このために新たなアカウントを作成いただいた方も多数おられる中の個別対応は公平ではないと思いますので、ご理解いただけますと幸いです。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 真奈、さん» コメントありがとうございます。本編に関しては皆さま統一のルールのもとパスワードは一切公開しないことをお伝えさせていただいておりますので、個別であってもパスワードはお伝えいたしかねます。申し訳ありません。 (11月30日 7時) (レス) id: 6c35b9b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
真奈、(プロフ) - いつも楽しみに読んでます。本編をまた最初から読みたくなってしまいました。こちらに書くのは大変申し訳ないのですが…。もしよろしければパスワードをメッセージ等でいただけると嬉しいです。ご検討お願いします。 (11月30日 0時) (レス) id: 300884fa2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年8月20日 22時
