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【風磨】
「にぃに、しんどいっぽい」
菊池「しんどいっぽいってなに？」
「ほら、見て」
Aに差し出された画面は、なんとも言えない感じの北斗からのメッセージ…というか、鬼のように流れるスタンプ。
そりゃぁ、あんだけビカビカ光り続けるわけだよ。
つか、こんなに送ってきたら本題遡るのめんどくさくね？って思ったけど、どうやら体調悪い時の北斗の常套手段のようだ。
にぃに、いつもこんな感じだからなにも思わなかった、だとよ。
菊池「うぃ〜、北斗。一回起きろ」
「…多分、相当ちゃんと起こさないと起きないと思うよ」
菊池「うぇ〜、マジか。おーい、起きろー。北斗〜」
こんだけ汗かいてて寝苦しくないもんかね、なんて思ったけど、そんなこと構ってらんないぐらいに体がしんどい可能性は高そう。
俺、子どもとかいねぇし、翔太や岩本くんみたいな医療従事者でもねぇし、コイツらのことチビん時から見てきてるといえ、優吾やふっかたちみたく、せっせと世話してきたわけでもない。
どうしたもんか…なんて。
「風磨くーん、手伝ってぇ〜」
菊池「あー？」
「これ、にぃにのごはん。あ、こっち風磨くんの分」
菊池「いや、お前のは？」
「おうち帰って、蓮と食べる」
菊池「は〜ん…」
サクッと料理なんか作っちゃって、いつの間にこんなに大人になったんだろう。
こうやって、気づいた時にはどんどん離れていっちゃうのかなぁ…とか、センチな気分。
菊池「ほーくーと！…起きな」
黒「え、なんでよ…」
菊池「A、美容室来てたから。あー…熱、測る？体温計…」
黒「いい…だいたい、わかる…。さっきよりは、マシ」
菊池「ん、そ。あー…飯、食う？A、作ってくれた」
黒「あぁ…うん…ありがと」
卵の雑炊を、アチチって小さく呟きながらハフハフ口に入れる北斗は、なんだか小さな頃に見覚えがあった。
その姿に懐かしさ感じて、不意に笑いが込み上げる。
黒「…なに」
菊池「いや…？」
「にぃに、だいじょーぶ？」
黒「ふふっ。ん、さんきゅ。助かった」
目の前でマイペースに心地いいテンポの会話を繰り返すこの兄妹を見てると、どうしよう、とか、何ができるんだろうとか考えてた自分が、ちょっとアホらしい。
そしたらまた、クスッと笑いが込み上げたんだ。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
