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【北斗】
もうこうなったら、泥のように眠ってやろう、なんて。
ジェシーとの約束を断ったあとで、そんなことを思って布団に逆戻りしたことは覚えてた。
というか、それってついさっきだった気がするんだけど、時計を見れば、もう半日近く時間は進んでいて、理解が追いつかずに二度見した。
でも、これだけバカみたいにぐっすり眠っただけならいいんだけど、軽くなることを期待して眠りについた割には、全くそんな気配なくて。
むしろ、寝る前より確実に悪化してる。
黒「さ、む…っ」
寒い。
マジで、寒い。
布団をかぶっているはずなのに、なんなら、もう季節はいつの間に夏になったと言われてもおかしくない日だってあるほどなのに、いま俺は、しまいそびれた毛布をかぶっている。
それでも、ガタガタと震えそうなほどに寒い。
背筋にゾクゾクと冷えた感覚が走っていて、回らない頭でも、なんとなく、これはヤバいと警鐘が鳴らされているのを感じる。
黒「…まじ、誰か、出て」
必至の思いで、ベッドから少し離れたローテーブルに置かれたケータイに手を伸ばして眩しさに耐えて。
うっすら開いた隙間から、半ば感覚で電話のボタンを押せば、たぶん一番上にあるのはAの名前。
そういや数日前まで大きく体調崩してたAんとこに、目黒が出張で家開けてるからって見舞いに行ったんだ。
そんとき、なんか買って行こうかって電話したんだっけ。
あれ…ジェス、朝電話したのに…俺、履歴消したんかな。
プルプル、プルプルと耳元で鳴り響く機械音のループに、なにも考えられないと思ってた割には、色んなことが思い巡らされていた。
黒「はやくぅ…」
いや、まじ出ねえ。
仕方なし、電話から別のアプリを開き直して、こうとなったらもう仕方あるまい。
“ごめん、体調崩した。助けて”
一回だけ必死にそんな文章を打って、あとは気づいてくれと言わんばかりに、変わり映えのしないスタンプを、気力の許す限り打ち続けてみた。
“行くね”
その返事が返ってきてくれて、どれだけ安心したことか。
“急がなくても、大丈夫。ありがとう”
せめて、このくらいは強がらせてほしい。
黒「え、なんでよ…」
まぁ、A1人でくるもんだと思ってたから、風磨が一緒にいたことは予想外だったけど。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
