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【優吾】
“弟、強制送還するわ”
滅多に連絡の来ない同級生から、そんなメッセージ。
夏から秋への季節の変わり目。
台風もボコボコできてるこの時期は、ただでさえ体調を崩しやすいたった一人の弟だけど、まぁ…ちぃを亡くして初めてのこの季節。
梅雨の時期は、体調崩してるそんな暇なく過ぎ去ったみたいだけど…さすがに、溜めすぎたのかな…いろいろ。
“俺、今日あいつん家帰るわ”
“頼む。落ち着くまで、樹は事務所で預かるね”
それならばと、北斗の学童とAの保育園とを回って帰れば、二人とも予想外のことにテンションは上がってくれちゃって。
伯父としては嬉しいんだけど、理由が理由だけに、なんて説明したらいいかな…なんて。
Aはどっちにしてもよく分からないにせよ、北斗はもう小学生だし、なにより勘づきやすい子。
隠したって、どうせバレる。
黄「ごめんな。パパ、ちょっとしんどいみたいで。今日、パパ帰ってくるまで、優吾でもいい？」
黒「パパ、風邪ひいちゃったの？」
黄「んー…。風邪かなぁ？優吾も、その辺よく分かってなくてさ。ふっかか、しょっぴーがパパと帰ってきてくれるみたいだから…もうちょっと、帰ってくるの夜になっちゃうかも」
黒「パパ、びょーいん？」
黄「ん、そ。多分ね」
黒「だって、A〜」
「んっ！」
黄「ふふっ。わかってんのかよ、A〜」
キャッキャしてるAはなんのこっちゃ分かってないだろうけど、まぁ…パパがいないって泣いたら、それはその時だな。
久々に賑やかな車の後ろに楽しさを感じながらも、やっぱり気になるのは弟のこと。
体もだけど…きっと、自分のこと責めるだろうし。
どうやったら、ゆっくり休んでくれるかだけど…。
黄「えっ…」
青「ごめん、兄貴…さんきゅ…」
「ぱぁぱ！」
青「ふふっ。おかえり、A…。っ、ｹﾎｯ。北斗も、おかえり」
黒「…ただいま」
青「手、洗っておいで…っ」
黄「ちょっ！…支えてるから、ソファ行け。絶対、A落とすなよ」
青「…ごめ」
謝るなら無茶すんなって…言いたかった。
でも、いつもより色のない顔で必死に笑顔作って、咳我慢して…そんな姿見たら、弟を父親でいさせてやりたくて。
せめて…まっすぐ歩けるよう、補助するくらい…。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
