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【樹】
久々に、自分でもダメかも…って思った。
そんくらい、苦しくて、強がることもできなかった。
深澤「直で家帰るか…もしくは、翔太空いてるってよ？」
青「ﾊｧ…ﾊｧｯ…しょ、っ…ｹﾞﾎｯ…」
深澤「ん？翔太？…おけ、連絡するわ」
阿部「…熱、出てきちゃったね」
青「…っ、めっ…た」
深澤「あー？貼っとけ、ちょっとはマシっしょ。あと、翔太迎えきてくれるって」
甲斐甲斐しく世話してくれる師匠が、阿部ちゃんが…なんか、無性にあったかくて…。
渡辺「どした？どっか、苦しい？しんどい？」
気づけば、しょっぴーが迎えにきてくれた頃には、涙が止まんなかった。
苦しくて…情けなくて…怖くて…。
子どもたちのこと思えば、こんなことしてらんないのに。
熱なんて、喘息なんて出てる場合じゃなければ、まして、発作なんて。
つかそもそも、泣いたって仕方のない話。
でも…もう…。
青「しょ、ぴ…っ、俺…」
“限界…”
そんな言葉、自分の口から出ると思わなかった。
出すつもり、サラサラなかった。
そんなマイナスな言葉、口にしてしまったら、終わりだと思ってたから。
言霊、ってやつ…。
渡辺「ん。よく頑張ったって、ここまで。今日くらい、ちぃも許してくれんだろ」
青「…ふふっ。ｹﾞﾎｯ、そ…かな…っ、ｴﾎｯ、ｹﾎｹﾎｯ…」
渡辺「んなら、このまま病院寄るよ？…どうする？クリニック…で、大丈夫？」
青「亀梨、せんせ…とこ…」
渡辺「はいよ」
クリニックじゃ太刀打ちできないって言われたら仕方ないけど、どうせ甘えるなら…ちゃんと頼れる人がよかった。
亀梨先生になら…弱音、吐ける気がした。
しょっぴーが病院送ってくれれば、もうだいぶ診療は終わり際で、ずいぶん長い時間休ませてもらっちゃったんだなって、またちょっと自己嫌悪。
そんな俺を見透かしたように、しょっぴーは“もう微妙に甘えちゃったんだから、今日ぐらい思いっきりみんなに甘えろ”って。
亀梨「無理、した？」
青「…っ」
亀梨「そりゃするよね〜…樹だもん。…よく頑張ったんじゃん？ひとりで」
青「…が、ばれた、かなぁ」
亀梨「少なくとも、俺はそう思うよ」
やっぱり、ここにきて正解だった。
しょっぴーを、亀梨先生を頼ったのは…間違いじゃなかったみたいだ。
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かん。(プロフ) - 黒loveさん» リクエストいただきありがとうございました！お待たせいたしました、短編集��にてお話完結となります。ありがとうございました！ (10月29日 15時) (
レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - かん。さん» 書いて下さりありがとうございます!!これからも応援してます😊 (9月21日 21時) (レス) id: 560bd373a9 (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - 佑妃奈さん» リクエストいただきありがとうございました☺︎イメージ通りにできていますでしょうか…？お楽しみいただけていたら嬉しいです！いつも応援していただけて感謝しております！これからもよろしくお願いします！ (9月20日 0時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
かん。(プロフ) - ちぃぷーさん» リクエストいただき、ありがとうございました！都合により、一旦パパに振ってしまいましたが、この後別のリクエストでこのお話を引き継いで佐久間くんに登場してもらう予定なので、ぜひそちらも引き続きよろしくお願いします！ (8月31日 12時) (レス) id: bd45e6ad2b (このIDを非表示/違反報告)
黒love - いつも見てます!リクエスト失礼します。ほっくんが髄膜炎の治療中の話が見たいです。お願いします (7月25日 19時) (レス) id: 247892270a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かん。
| 作成日時：2023年5月18日 12時
